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男性ホルモンは「認知症」にもパワーを発揮

アルツハイマー病と糖尿病とテストステロンの関係

2016年1月8日(金)

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 あっという間に2016年! 気分も新たに「今年こそ〇〇に挑戦しよう」と、決意している方も多いのではないだろうか。その候補に、ぜひ「アンチエイジング」を加えてみてはいかがだろうか。最新予防医学を活用すれば、老化のスピードを緩やかにして、見た目も中身も健康な状態を保つことができる。

 アンチエイジングといえば、女性の関心事と思いがちだが、そうではない。WHO(世界保健機関)の「世界保健統計2015」によると、平均寿命84歳の日本は世界一の長寿国だ。しかし男女別に見ると、女性は第1位なのに、男性は第6位にすぎない。日本では、女性は健康に気を遣っているが、男はそうでもないという現実がそこから見て取れる。本当にアンチエイジングが必要なのは、実は男性のほうだった!

 男には男性特有のエイジングの悩みがある。今回のテーマは男性ホルモンと認知症。認知症の半分以上を占めるアルツハイマー病は、脳の中にアミロイドβ(脳神経細胞の老廃物)やタウたんぱく質がたまっていき、それらによって脳神経細胞が死滅することで発症する。長いこと、アミロイドβがたまるのを防ぐ方法はないとされてきた。

 しかし最近の研究から、アルツハイマー病と糖尿病に深い関係があることが明らかになってきた。さらに、男性ホルモンがアルツハイマー病を抑える可能性もあるという。

2025年には700万人に達する認知症

 「絶対なりたくない病気」のアンケートを取れば、おそらく認知症はがんと一、二を争うことだろう。

 年を取れば、体力と同じように、記憶力も衰えていく。テレビで見た女優の名前がとっさに出てこないなど、いわゆる度忘れは若者でも起こる。これは認知症とは違う。

 認知症とは、「認知機能の低下によって、日常生活に支障が表れた状態を呼ぶ」と、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室の三村將教授は定義する。

 例えば、2時間前に食べたはずの昼食の記憶がない、空間認知力が落ちて知っている道で迷子になる、問題解決能力が落ちて味噌汁の作り方がわからなくなる、といった状態だ。厚生労働省の推計によると、2012年の時点で認知症患者は約462万人いて、65歳以上の高齢者の15%を占める。2025年には700万人に達すると予想されている。

 医療現場では認知症かどうかを判断する指標として、下の「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール」などが使われている。30点満点中20点以下だと「認知症の疑いあり」と判定される。気になる方は、ぜひ試してみていただきたい。

改訂 長谷川式簡易知能評価スケール

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「男性ホルモンは「認知症」にもパワーを発揮」の著者

伊藤 和弘

伊藤 和弘(いとう・かずひろ)

ライター

フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。医療・健康分野、文芸・マンガ関係の記事を中心に執筆。著書に『少年マガジン伝説』(電子書籍)がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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