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ドイツの4.0は「創造力が足りない」

パリからの指南、「経験をイメージせよ」

  • 佐藤 浩実

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2015年11月19日(木)

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 インダストリー4.0の話題で必ず名前が挙がるのが独シーメンス。ドイツの重厚長大産業の雄だが、近年は設計、製造に関連するソフトウェア企業のM&Aを重ね、「デジタルファクトリー」という部門を設けるほど。この分野でシーメンス(実際には、子会社のシーメンスPLM)と火花を散らすのが、欧ダッソー・システムズだ。トヨタ自動車など日本企業にも、設計ソフトの「CATIA」をはじめとするシステムを提供している。ダッソー・システムズのベルナール・シャーレス社長兼CEO(最高経営責任者)は、ドイツのインダストリー4.0に「足りないモノ」を冷静な視点で捉えている。

(聞き手は佐藤浩実)

ベルナール・シャーレス(Bernard Charlè)
ダッソー・システムズ社長兼CEO(最高経営責任者)
1995年から社長兼CEOとして、設計・製造関連のソフトウェア大手ダッソー・システムズを率いる。機械工学の博士号を持ち、専門はオートメーション工学と情報科学。フランスのブルターニュ地方で生まれ育った。

ここ1年ほど、日本の製造業ではドイツ発の「インダストリー4.0」という言葉が流行しています。設計・製造関連のソフトウェアでダッソー・システムズと競合するシーメンスが、ドイツでの取り組みを牽引していますよね。欧州に本社を置くソフトウェア企業として、この動きをどう捉えていますか(編集部注:ダッソーは元々フランスの企業だが、2015年6月にフランス法人から欧州法人へと法人格を変更した)

ベルナール・シャーレスCEO(以下、シャーレス):最初に伝えたいのは、ドイツに限らず、多くの国が製造業の革新に対して同様のアプローチをしているということです。ドイツはインダストリー4.0という言葉を用いていますが、米国はマニュファクチャリング・ルネッサンスと呼んでいます。下の図にもあるように、欧州各国にもたくさんのプログラムがあります。製造業の革新を重要視しているのは、ドイツだけではない。それをまず、明確にしておきたい。

世界中で「製造業の革新」に関するプログラムが進行している(提供:ダッソー・システムズ)

 日本では、新しいプログラムを打ち出す前から「デジタル化」の動きはたくさんありました。トヨタ自動車しかり、ホンダしかり、生産の効率化は多くの企業で取り組まれてきました。日本は決して遅れているわけではない。この点も、はじめに伝えておきましょう。

分かりました。ただ、日本ではインダストリー4.0は有名で、書籍なども多く売られています。一方で、他の欧州各国のプログラムは日本ではそれほど知られていません。日本企業の視察もドイツに集中しているように感じます。なぜでしょうか。

シャーレス:日本はドイツに対する強迫観念があるからでしょう。しかし、ドイツは効率性や生産性にフォーカスしていて、創造性についてはあまり重視していないと感じています。効率的ではあるが、クリエイティブではない。ドイツで最近何かクリエイティブなものが発明されたでしょうか。ドイツでは“新しい経験”は発明されていません。日本は気をつけて正しい道を進むべきだと思います。

 もっとも、私は(ドイツの取り組みについては)オブザーバーです。私の住んでいるフランスは驚くほどクリエイティブですが、効率性は少し足りない部分もあります(笑)。ただ、私たちは欧州の企業として、効率性ともつながりながら、創造性を発揮していきます。

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