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“シベリアのパリ”イルクーツク、30年の今昔

「跡形もない」「まだ残ってる!」 定点比較撮影でノスタルジックな散歩を満喫

2016年1月23日(土)

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 イルクーツクはシベリア東部最大の町。イルクーツク州の州都にして人口60万人を擁する大都市である。2泊3日のイルクーツク滞在の最終日である(2015年)9月20日は、ひたすらイルクーツク市内をぶらぶらと歩くことにした。そして、30年前に撮影したのと同じポイントで写真を撮るという、定点比較写真にチャレンジしたのである。

 宿泊していたホテルは、繁華街の南の外れにある「130地区」という再開発地区にある。再開発というと高層ビルが建ち並ぶ風景を連想しがちだが、ここは伝統的なシベリアの建物のイメージそのままに、低層の店舗が並んでいるのが好ましい。

奥に見える「7月3日通り」と、写真の背後にあたる「セドヴァ通り」との間が再開発地区だ

 この写真はホテルの窓から撮ったもの。日曜日の朝なので、目の前の歩行者専用道は人通りも少ないが、金曜日、土曜日の夜は、遅くまで人で賑わっていた。

ソ連時代の再開発前の貴重な写真

 実は、30年前にイルクーツクを訪れたときに、偶然にもこの地域まで足を延ばして写真を撮っていた。ソ連の一般の人が、当時としては何の変哲もないここの街並みの写真を撮っているとは思えないので、ここからの数ショットは世界的にもかなり貴重ではないかと、密かに自己満足している。

写真を拡大してみると、右手の建物の軒下に住所を示す表示板が取り付けられている。これで場所を特定できた(1985年撮影)
右の建物の看板は「カストロ・カフェ」と読める。ロシアの「カフェ」は、単なる喫茶店でなく、ちゃんとした食事をとれるところが多い

 まずは、30年を経て撮影された上の2枚。同じ場所とは思えないが、よく見るとバックの教会の2本の尖塔が同じである。手前の道は7月3日通り。今回泊まったホテルは、右の建物の陰に位置している。

10月なかばに撮影したものだが、もうかなり厚着をしている(1985年撮影)
昔の面影がまったくないほど変わってしまった

 そして、同じ場所から90度右を向いて撮ったのが上の2枚の写真。30年前は、ちょうど学校の下校時刻だったようで、次々に中学生くらいの子どもたちが歩いてきた。こんなところでカメラを向けている東洋人を、どんな思いで見ていたのだろうか。彼女たちも、今は40代なかばのはずである。

 ちなみに、このときの旅行では、一眼レフカメラ「ミノルタXD」にコダクローム、「フジカGS645」というセミ判(6×4.5)カメラにブローニーサイズのモノクロフィルムを入れて撮っていた。今思うと、我ながら本当にご苦労さまである。しかも、合わせて40本くらいのフィルムを持参していたのだから、それだけで荷物はかさばるし、フィルム代に加えて現像料金もかかった。まさに隔世の感である。

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「“シベリアのパリ”イルクーツク、30年の今昔」の著者

二村 高史

二村 高史(ふたむら・たかし)

フリーランスライター

1956年東京生まれ。東京大学文学部卒。小学生時代から都電、国鉄、私鉄の乗り歩きに目覚め、その後も各地の鉄道を乗り歩く。現在はフリーランスの物書き。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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