• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ノヴォシビルスク鉄道博物館で至福のひととき

危険? 「テロ注意」のポスターに描かれていた日本の列車

2016年2月13日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ノヴォシビルスクは、人口が150万人に達するロシア第3の大都会である。ノヴォが「新しい」、シビルスクが「シベリアの(町)」という意味。ソ連時代、シベリア鉄道沿線で外国人観光客に開放されていたのは、こことハバロフスク、イルクーツクの3都市だけだった。このうち、ハバロフスクとイルクーツクは、前2回の旅で途中下車しているが、ノヴォシビルスクは初めての訪問である。

 イルクーツクは金沢市と姉妹都市だったが、ノヴォシビルスクは札幌市と姉妹都市とのこと。整然とした町並みは、札幌に共通するところがあるかもしれない。

ノヴォシビルスクの中心部。町並みにはあまり特徴がない

郊外電車に乗るまでの艱難辛苦

 この日は、まずノヴォシビルスク郊外にある鉄道博物館へ行くために、9時58分発の郊外電車に乗車……というと簡単に聞こえるが、ここまでが大変だった。

 第一の関門は時刻表である。鉄道博物館の所在地は『地球の歩き方 シベリア』にも掲載されていて、降車駅と所要時間は分かるのだが、時刻表がネットのどこを探しても見つからない。「残された手はこれしかない」と、パソコンでロシア語入力ができる設定にして、ノヴォシビルスクと目的地の駅をキリル文字で検索窓に苦労して入力したところ、ようやくそれらしいサイトが見つかった。

 すべてロシア語で書かれているが、鉄道ダイヤが表形式で掲載されていたので、なんとか理解できた。通勤時間は1時間に3、4本動いているようだが、日中は2時間に1本程度しかなかった。

郊外電車専用乗り場へ向かう跨線橋から。この赤い電車と同型の車両に乗った

 第二の関門はどこから乗るかということ。駅前でじっと眺めていると、2つある駅舎のうち、向かって左側が人の出入りが多く、しかも手持ちの荷物が少ない。こちらが郊外電車の乗り場らしいと目星をつけて、電光掲示板で発車時刻と行き先のロシア語を確認。その隣に書かれている数字は、たぶん乗り場の番線だろうと推測した。

電光掲示板に、列車番号や行き先、乗り場が表示されている

 そして、第三にして最大の関門は切符の購入である。出札口の係員はロシア語しか話せないだろうから、前の日のシベリア鉄道の車内から、「○○まで往復2枚」という言い方を50回くらい繰り返し練習していたのだ。

 困ったことに、目的地の駅が本当に発音しにくい。一応、「シェヤーチェリ」としておくが、正確にいうと「スェヤーツェリ」に近い。もちろん、駅名をあらかじめメモして出札口の係員に見せればいいのだが、それじゃおもしろくないというのが私のつまらない美学である。

 出札口までやってくると、ガラスの向こうには、30代後半くらいの恰幅のいいお姉さんが仏頂面で座っている。彼女は私に気づくと、体勢も表情も変えずに私の顔を凝視する。ロシアに来たばかりのころは、これだけでうろたえていたが、もう慣れた。

コメント3

「30年の時を超える 大人のシベリア鉄道横断記」のバックナンバー

一覧

「ノヴォシビルスク鉄道博物館で至福のひととき」の著者

二村 高史

二村 高史(ふたむら・たかし)

フリーランスライター

1956年東京生まれ。東京大学文学部卒。小学生時代から都電、国鉄、私鉄の乗り歩きに目覚め、その後も各地の鉄道を乗り歩く。現在はフリーランスの物書き。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長