• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

サンクトペテルブルクへの無謀な日帰りの旅

ロシアの古都で、女帝が女帝と対面

2016年3月12日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回から読む)

 モスクワでは3泊して、地下鉄と路面電車を使って徹底的に散歩する予定だったが、旅行の出発直前に妻から異議が申し立てられた。

わが女帝いわく「女帝エカチェリーナ2世を偲びたい」

 女帝と女王と女傑好きの妻は、ぜひサンクトペテルブルクに行って女帝エカチェリーナ2世を偲びたいという。わが家の女帝が言うことには逆らえないし、サンクトペテルブルクには一度行っておかなくてはならないと思っていたので、この機会に訪ねてみることに決めた。

 とはいえ、モスクワとサンクトペテルブルクの距離は鉄道で650kmほどあり、夜行列車を使うしかないと思っていたら、2009年に最高時速250kmという特急サプサンが運行を開始していたことを知った。サプサンは日本語でいうと「はやぶさ」。奇遇にも東北・北海道新幹線の最速列車と同じ名前である。

 サプサンは日中に10往復ほどが運行されており、そのほかに豪華列車の「赤い矢」1往復を含む夜行列車10往復あまりが、モスクワとサンクトペテルブルクを結んでいることが分かった。

エルミタージュ美術館のある冬宮(左)と宮殿広場

 特急サプサンを利用すると、モスクワ~サンクトペテルブルクの所要時間は4時間前後。日帰り客のためだろう、2015年9月時点で、モスクワを朝7時前後に出る列車が3本用意されていた。帰りは、サンクトペテルブルクを19時前後に出る列車が、これまた3本。ということは、現地には8時間ほど滞在できる。長いようではあるが、3日かけて回る人もいるというエルミタージュ美術館を見て、町を散歩して、軽く食事もとっていたらぎりぎりだろう。

 東京に宿泊している外国人観光客から、日帰りで京都に行ってくるという話を聞いて、「もったないなあ。泊まってくればいいのに」と笑っていたが、自分も同じようなことをしてしまったわけである。

特急サプサンで二都の往復にチャレンジ

 シベリア鉄道の切符を予約したサイトで調べたところ、サプサンの車両にはプレミアム、ビジネス、エコノミーの3クラスがあるという。4時間の移動だし、写真で見る限りエコノミーでも十分ゆったりできそうだが、今回のテーマが「大人の旅行」であることから、見栄を張ってビジネスクラスを予約した。1人当たり片道1万円強である。なお、この料金は列車や季節によって異なり、さらに手数料が含まれているので。念のため。

 もっとも、ビジネスクラスにはもれなく食事が付いている。朝早い出発のために、ホテルで朝食をとる時間がなく、サンクトペテルブルクで食事をとる時間を節約することも考えに入れた。

モスクワ・レニングラード駅前から、モスクワ・カザフ駅(左)を望む。広々とした空間がいい感じ

 サンクトペテルブルク行きの列車が発車するのは、モスクワ・レニングラード駅(正確には、モスクワ・レニングラーツキー駅)。シベリア鉄道の始発駅であるモスクワ・ヤロスラブリ駅の隣にある。前にも書いたように、モスクワのターミナル駅は方面別に分かれていて、目的地や経由地を名前に付けている。

 レニングラードというのは、ご承知のように、社会主義時代のサンクトペテルブルクの名称である。町の名前は変わったけれども、モスクワのターミナル駅の名前は昔のままというわけだ。

 どういう事情があるのかは知らないが、ターミナル駅の名前を変えるとなると、いろいろと費用や手間がかかってしまうから、もとのままにしているのかもしれない。

コメント3件コメント/レビュー

最近は高速列車があるのですね! わたしは「赤い矢」号で一晩かけてレニングラードに移動したくちです。モスクワに戻るときは飛行機でした。これだと1時間ばかりで済みます。(2016/03/14 16:15)

「30年の時を超える 大人のシベリア鉄道横断記」のバックナンバー

一覧

「サンクトペテルブルクへの無謀な日帰りの旅」の著者

二村 高史

二村 高史(ふたむら・たかし)

フリーランスライター

1956年東京生まれ。東京大学文学部卒。小学生時代から都電、国鉄、私鉄の乗り歩きに目覚め、その後も各地の鉄道を乗り歩く。現在はフリーランスの物書き。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最近は高速列車があるのですね! わたしは「赤い矢」号で一晩かけてレニングラードに移動したくちです。モスクワに戻るときは飛行機でした。これだと1時間ばかりで済みます。(2016/03/14 16:15)

P2に、「1時間に1本にしかない「ひかり」乗り込まなくてはならないのだ。」とありますが、「1時間に1本しかない「ひかり」に乗り込まなくてはならないのだ。」でしょう。(2016/03/12 19:08)

次回も楽しみです。(2016/03/12 10:05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授