• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

超人スポーツを支える技術は、アイデアの宝庫

【超福祉展】ユニークな発想で新しいスポーツを創出

  • 土屋 季之

バックナンバー

2015年12月4日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

超人スポーツの研究を手掛ける武田港氏。後ろにあるのは「ピカリバブル」。バブルサッカーで使われるバンパーに、センサーと共に光や音を出す仕組みを組み込んだ

 慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)が取り組む「超人スポーツ」のコンセプトは、まさにテクノロジーとスポーツが融合する場所にある。

 「おばあちゃんが吉田沙保里選手に勝つ、小学生がボルト選手より速い」とKMDの中村伊智哉教授が語るように、技術によって誰もが同じ地平に立って競うことができるスポーツを目指している。

 今、KMDや超人スポーツ協会が中心になり、さまざまな団体、研究機関を巻き込んで超人スポーツの創出に取り組んでいるが、それは情報化社会にふさわしい身体能力の拡張を追求する試みであるのかもしれない。

 2015年11月に開催された「超福祉展*1」では、その一部が会場で紹介された。

*1=正式名称は「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」(2015年11月10~16日開催)

ブラインドサッカーから生まれた新スポーツ

 ブラインドボウリングは、「ラジコンボール」(ラジコンホイール)を操作し、ターゲットとなる「スピーカーボール」に当てるというゲームである。

 ラジコンボールは、スマートフォンなどの通信端末を手に持つ、あるいは腕に装着することで、ジェスチャーだけで動かせるようになっている。スピーカーボールには、その名の通りスピーカーが内蔵され、ターゲティングのために音を出す。ラジコンボールにも鈴が付いているため、プレーヤーは両方の音を聞き分けながら、ターゲットまでラジコンボールを誘導する。

ブラインドボウリングで使用するラジコンボール(左)と、スピーカーボール(右)

 ラジコンボールやスピーカーボールは、もともとブラインドサッカー協会との協業の中で、空間認識のトレーニング用に開発されたもの。KMDの武田港氏によると、「ブラインドサッカーはボールやゴールの位置を音だけで認識するが、それには訓練が必要であることに気付いた」ことから発案され、実際にトレーニングに使われるようになったという。これを前述のようなルールでゲーム化したのがブラインドボウリングというわけだ。

 興味深いのは、決して最先端の技術を使っているわけではなく、ちょっとしたアイデアと工夫でゲーム化され、超人スポーツに昇華されていることだろう。医療におけるセレンディピティー(Serendipity=偶然の幸運に出合う能力)と同じように、そこにはアイデアや気付きを見逃さないセンスが必要だ。そして、実は障害を持つ人との協業が大きなヒントにもなるのだろう。

コメント0

「次世代福祉 コストから経済への転換」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長