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通信キャリア、フィンテックで攻勢

通信と金融の融合、スピード展開がカギ

2015年12月15日(火)

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 今年11月中旬、ベンチャー企業が中心となって運営しているFinTech協会の7回目の会合が開かれた。これまでは主に私服姿のベンチャー関係者が気軽に情報交換できる場だったが、この日は様子が違った。スーツ姿の大手企業関係者が会場に押しかけ、席を埋め尽くしたからだ。この日、ベンチャーだけでなく大手企業の協会入りが正式に発表された。加盟企業のリストには、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループなど金融大手に加えて、NTTドコモ、KDDIという通信キャリアも名を連ねた。ソフトバンクグループの名前はないが、同社も協会入りを検討している。

11月10日、リクルートホールディングス本社で開かれたFinTech協会の会合。大手企業の関係者が詰めかけた

 携帯電話の通信インフラを抱えるキャリアは、フィンテックが国内外で注目を集める以前から独自の金融サービスを提供してきた。代表的なのが、音楽などネット上のコンテンツの代金を翌月の通信料金とまとめて支払えるサービスで、銀行口座やクレジットカードを持たない学生などに支持されてきた。「利用者の過去の支払い履歴などを分析し、(まとめ払いができる)限度額をきめ細かく設定している」とKDDIの勝木明彦・金融・コマース推進本部長は話す。こうした従前のノウハウを活用しながら、キャリア3社はフィンテックで攻勢をかけていく。

 「来春をめどに、保険や融資などの分野で新しい金融サービスを展開していく」と勝木本部長は意気込む。KDDIは三菱東京UFJ銀行と組み2008年からネット専業の「じぶん銀行」を展開。2014年にはポイントをチャージして店舗での買い物に使えるプリペイドカード事業を始め、保険分野ではライフネット生命保険と2015年に資本業務提携した。「(金融サービスを展開する)ツールは揃った。今後は約4000万人の利用者のニーズを細かく分析して、最適なサービスを組み合わせて提供できるようになる」(勝木本部長)。たとえば、通信利用者の支払履歴などを分析して最適な保険商品を提案したり、小額融資を実施したりすることを視野に入れている。投資事業でも2014年に設立した50億円規模のファンドでフィンテック関連ベンチャーへの投資を検討していく。

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「通信キャリア、フィンテックで攻勢」の著者

飯山 辰之介

飯山 辰之介(いいやま・しんのすけ)

日経ビジネス記者

2008年に日経BP社に入社。日経ビジネス編集部で製造業や流通業などを担当。2013年、日本経済新聞社に出向。証券部でネット、ノンバンク関連企業を担当。2015年4月に日経ビジネスに復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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