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ルーカスのこだわり、バンナムを泣かす

バンダイナムコエンターテインメント「スター・ウォーズ:バトル ポッド」

  • 相馬 隆宏

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2015年12月18日(金)

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 今日12月18日(日本は18時30分)、最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が世界同時公開されるスター・ウォーズ。12月14日(現地時間)には、米ロサンゼルスのハリウッドでワールド・プレミアが開催され、ついにそのベールを脱いだ。

 今年は「スター・ウォーズ・イヤー」と称して、国内では著作権を管理するウォルト・ディズニー・ジャパンが、年初からプロモーション活動を積極的に展開。4月29日から6月28日にかけて東京・六本木で開催された「スター・ウォーズ展」は大盛況のうちに終わり、今後も静岡や富山、大阪など全国を巡回する予定である。

 フォースの覚醒に登場する新キャラクターの関連商品が販売解禁になった9月4日には、店舗の入り口に開店前から大勢のファンが行列を作った。予告動画を小出しにして公開することで、ファンの期待を煽り、ファンの熱気は最高潮に達している。

 スター・ウォーズの第1作「新たなる希望」が公開されたのは1977年。それから40年がたとうというのに、その魅力はいまだに色あせることがない。スター・ウォーズシリーズは、2005年までに合計6作品を公開。続編を制作してきたこともあり、年齢を重ねた初期の頃からのファンに支持され続けているだけでなく、新たに若い層を取り込みファン層は拡大している。

新キャラクター商品の解禁日、東京・代官山の蔦屋書店には、小雨がぱらつく中、深夜0時の販売開始とともに大勢の客が押しかけた。初期からのファンと見られる40代男性客に混じって若い男女の姿も目に付いた。皆、初めて目にする新キャラクターの商品を手に興奮している様子
中には、販売開始からわずか10分ほどで完売するものも。この後、ラス1の商品も来客の手に……

年間2000億円市場に、7割をグッズで稼ぐ

 幅広い年齢層から支持を集めるスター・ウォーズは、コンテンツビジネスとしても注目を集める。ミッキーマウスやくまのプーさん、シンデレラといった人気キャラクターのライセンス事業を手掛ける米ウォルト・ディズニーが2012年に米ルーカスフィルムを買収したことにより、ビジネスの規模はさらに拡大するとみられる。

 これまでに公開した6作品の興行収入は累計43億3000万ドル。作品ごとに波はあるものの、初期3部作(1977~83年)よりも新3部作(1999年~2005年)の方が収入は約1.4倍に増えており、ファン層の広がりに伴ってビジネスの規模も膨らんでいるようだ。

■これまでに公開した6作品の興行収入

 関連商品の販売を含めるとその市場は一気に膨らむ。下のグラフを見て分かる通り、スター・ウォーズのビジネスの約7割はキャラクター商品の販売が占めている。おもちゃや書籍、服飾、雑貨、家電など、裾野は広い。ライセンスを受けて商品を開発する無数のライセンシーがビジネスを支えている。

■「スター・ウォーズ」フランチャイズの収入内訳
出所:Wowmax Media!調べ

 ライセンス事業に詳しいマーケティングコンサルタントによると、ここ数年のスター・ウォーズ関連商品の売り上げは年間約20億ドル(約2400億円)。ミッキーマウスやハローキティの約40億ドルには及ばないものの、1作品としては相当な市場と言える。ちなみに、大ヒットした「アナと雪の女王」の関連商品は、映画公開初年度に約10億ドルを売り上げたもよう。スター・ウォーズは今回の新作公開で、関連商品の売り上げが年間約50億ドルになると予想されている。

 LIMAジャパン(日本ライセンシング・ビジネス協会)理事・ゼネラルマネージャーの谷口香織氏は、「ライセンシーは、ディズニーの圧倒的なマーケット構築力に期待していて、あらゆる分野でコラボレーションが進んでいます」と話す。実際、ルーカスフィルムを傘下に収めてから、ウォルト・ディズニー・ジャパンには、スター・ウォーズ関連商品の企画が数多く持ち込まれているという。

 新作映画はこれまでと同じく三部作で構成され、2017年と2019年に続編が予定されている。それまでの間は熱気が続くことが予想され、ライセンシーからすれば中期的に収益を見込める点も魅力。一般のファンだけでなく、企業からも大モテというわけだ。

 スター・ウォーズの関連商品を開発する企業は後を絶たないが、一時的な流行に乗って売り上げを稼ぐばかりが目的ではない。海外事業の強化や新規顧客の開拓、既存事業のテコ入れなど、経営課題の解決にスター・ウォーズのコンテンツを生かそうとしている。

 本コラムでは、そうした企業の事例を取り上げていく。なぜ、スター・ウォーズなのか、関連商品を開発することによって何を得ようとしているのか、背景や狙いを探る。

 1回目に紹介するのはバンダイナムコエンターテインメントが開発した業務用ゲーム機「スター・ウォーズ:バトル ポッド」だ。スター・ウォーズの映画に登場する乗り物に乗って、映画の世界に入り込んだような臨場感や浮遊感を体験できるシューティングゲーム。初期三部作(エピソード4~6)で描かれた戦闘シーンにオリジナルを加えた5つのステージを用意している。

「スター・ウォーズ:バトル ポッド」のプレミアム・エディションは、「反乱軍」のモチーフ(左)と「ダース・ベイダー」のモチーフ(右)の2バージョンを展開する
(写真:STAR WARS © & ™ 2014 – 2015 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.、以下同)

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