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世界初「量子コンピューター」生みの親、「訂正」に挑む

日本人が作った誇りと、海外流出という課題の中で

2015年9月17日(木)

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 実用化までには数十年はかかると言われてきた量子コンピューター。ところが、2013年5月、NASAとグーグルが共同で、カナダのベンチャー企業から量子コンピューターを購入したというニュースが流れ、世界中に衝撃が走った。しかも、その理論を考えたのが日本人だというのだ。

 その当事者である東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻の西森秀稔教授に、どのような理論なのか、そして、実用化されたという量子コンピューターとはどのようなものなのかについて話を伺った。

東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻の西森秀稔教授

 「私がふとした思い付きや興味で考えた理論を、まさか製品化する人が出てこようとは想像もしませんでした。正直言って非常に驚きました」

 こう語るのは、東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻の西森秀稔教授だ。


ロッキード、NASA、グーグルが購入

 現在、世界中で注目を集めているコンピューターがある。2011年、カナダのベンチャー企業のD-Wave Systems(以下、D-Wave)が世界で初めて実用化に成功したという量子コンピューターだ。

 量子コンピューターとは、“量子力学”を使って演算処理を行おうというものだ。量子力学の“重ね合わせ”という物理現象を利用することで、従来のコンピューターにとっては超難問となる暗号解読が一瞬にしてできてしまうことが数学的に証明されていることから、長年にわたり、世界中の先端の大学や企業が研究開発にしのぎを削ってきた。しかし、実用化までの道のりは長く、あと何十年かかるか分からないと言われていた。

 そういった中、D-Waveが突如、「量子コンピューターの実用化に成功した」と発表したのだ。しかも、米国の軍需産業を支えるロッキード・マーチンが、1台10億円とも言われるそのマシンを購入したというのである。欧米では衝撃が走った。

 さらに、2013年5月、今度はNASA(米航空宇宙局)とグーグルが共同でD-Waveのマシンを購入。さらにそれを使って人工知能を研究する「量子人工知能研究所」を設立したと発表した。2011年のロッキード・マーチンのニュースはほとんど届かなかった日本だが、このニュースは日本でも大きく取り上げられることとなった。

 しかも、この量子コンピューターの理論を考えたのが、日本人だというのである。それが西森教授というわけだ。

カナダのベンチャー企業D-Wave Systemsが世界で初めて実用化に成功したという量子コンピューターの外観(出典:D-Wave Systems)

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「世界初「量子コンピューター」生みの親、「訂正」に挑む」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師