• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「トランプの壁」建設の入札に群がる企業の思惑

登録企業の約1割はヒスパニック系オーナー

  • The Economist

バックナンバー

2017年3月30日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

メキシコ国境の壁にペンキを塗ることで抗議する人々(写真:AP/アフロ)

 米大統領選のさなか、ドナルド・トランプ氏の支持者が何より熱狂的に叫んだスローガンは「国境に壁を!」だった。そして今、建設業界はそれに負けないくらいの熱気に包まれている。

 3月下旬、米国税関・国境警備局(CBP)はメキシコ国境に建設する予定の壁について、入札希望業者向けに2件の提案依頼書を公開した。この壁の建設費用は120億~250億ドル(約1兆3300億~約2兆7600億円)にのぼると見込まれている。設計案の提出期限は3月29日。

 依頼項目の1つは堅固なコンクリート製の壁、もう1つは強化コンクリートに代わる「代替資材」を使った壁だ。使用する建設材を何にするかについて、政府はどうやら最終的な決定を下していないようだ。

ヒスパニック系がオーナーの地元企業も参加へ

 この事業の請負契約を勝ち取ろうと、700を超える企業が登録を終えた。その範囲は大手ゼネコンから資材販売業者、照明・監視システムを扱うニッチな業者まで多彩だ。驚く向きもあろうが、入札している企業の約1割は、ヒスパニック系がオーナーの地元企業だ。提示された報酬額に惹かれて参加しているのだろう。

 国境の両側に工場を持つメキシコのセメント大手セメックスは、この事業向けにセメントは販売しないと言っているが、以前は入札に関心を示していた。他に小規模なメキシコ企業が1社、照明サービスの提供を申し出ている。

 この他、外国企業として南アフリカのSAフェンス&ゲートやスペインのクイックフェンスなどが入札に参加する。ただし、こうした外国籍の企業は選ばれない可能性がある。なぜなら政府の入札基準は「バイアメリカン法」を優先すると明記しているからだ。

 建設最大手のひとつ、スウェーデンのスカンスカはこの事業に冷淡な反応を見せている。CEOのヨハン・カールストローム氏は「我々はオープンであることと公平であることを重視している」と述べた。

政治信条とビジネスの微妙な関係

 入札に参加する米国大手企業は政治を重視しないという態度をとっている。ノースカロライナ州に拠点を置く資材大手マーティン・マリエッタのハワード・ナイCEOは、単に「大規模なインフラ事業に一般的興味を持っているだけだ」と主張する。

 トランプ大統領が全国のインフラ事業に1兆ドル(約111兆円)を投入すると公約した結果、同社をはじめとする建設業者の株価は上昇した。こうした事業の計画には遅れが出る可能性もあるが、国境の壁の建設に限ってそれはなさそうだ。

 比較的小さな企業の場合、経営者の個人的な見解が事業に反映することがある。サンディエゴ近くを拠点とする請負業者グリーンフィールド・フェンスのマイケル・マクローフリン氏は、メキシコ国境の壁は「危険な麻薬密輸業者」を米国に入れさせないために必要だと言う。

 壁に関する一般要求事項は、高さが5.5メートル以上で(できれば9メートルが望ましい)、人が登ったりトンネルを掘ったりできない仕様になっていること。そして、「見た目が美しいこと」(少なくとも米国側については)。

コメント0

「The Economist」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ドイツ企業は協調と競争の使い分けに長けている。

ビル・マクダーモット SAP CEO(最高経営責任者)