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IoTの隠れた巨人・中国の可能性と課題

ネットに接続されたデバイスの数は既に世界一

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2016年7月28日(木)

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 「モノのインターネット」(IoT)が大きな話題を呼んでいる。家電製品や包装品、衣料品、医療機器、その他あらゆるものがスマートチップ経由でインターネットに接続され、検知した情報を共有する――。そんな世界の到来がこの10年ほどで現実味を帯びてきた。

(写真=AP/アフロ)

 個人の身体活動を測定・記録してスマートフォンに通信するフィットビットなどのヒット商品が生まれたものの、消費者市場におけるIoTの歩みは相変わらず遅い。だが産業分野におけるIoTははるかに早く実現するかもしれない。

 世界一の製造大国である中国は、この流れを主導する上で有利な立場にいる。世界最大の事業会社である米ゼネラル・エレクトリック(GE)が「デジタル・ファウンドリー」なるものを上海に設立したのもそのためだ。このセンターは、中国企業が産業IoT向け製品を開発したり商品化したりするのをサポートするための拠点だ。

 産業IoTでは、相互に、そして周辺環境とコミュニケーションをとる機能を持つ工場機械や工業用品が組み込まれる。この市場はおそらく、消費者向け市場よりもずっと大きなものになるだろう。

 中国には何百万もの工場があり、そこに存在する機械類の数は何十億にのぼる。また、中国は世界に出回る電子機器の大半を製造している。その中には、こうしたネットワークのバックボーンを形成する多くのセンサーやその他の電子デバイスも含まれている。しかも中国政府は国内の生産拠点を拡充することに乗り気だ。

2020年には3000億ドル超える市場に

中国ではどの国よりも多くのデバイスがつながっている
出所:The Economist/GSMA

 中国では既にどの国よりも多くのモノが相互接続されており、その数は今後も爆発的に増えていくだろう(図参照)。米調査会社IDCの試算によると、様々な形態のIoTキットをまとめた中国市場全体の規模は昨年1930億ドル(約20兆5000億円)だった。これが2020年には3610億ドル(約38兆4000億円)に成長するという。
 米コンサルティング会社のアクセンチュアは、製造業がIoTの導入を進めれば、中国のGDP(国内総生産)を2030年までに最大7360億ドル(約78兆2000億円)に押し上げる可能性があると見込んでいる。

 GEがデジタル・ファウンドリーを設置したのは、同社製のIoT向け独自ソフトウェア「Predix」を企業に普及させる取り組みの一環だ(GEは欧州市場に参入するため近くパリにも同様のセンターを立ち上げる予定)。同社は中国東方航空 、中国電信 という中国の大手国有企業2社と既に契約している。最近、中国通信機器の巨大企業、華為(ファーウェイ)技術も提携企業に加わった。

 中国が産業IoTの発展を担う豊かな土壌となる可能性を見出しているのはGEだけではない。競合である独シーメンスは7月、自社の技術を周知するためのイベントを北京で開催した。ヒューレット・パッカード(HP)やハネウェル、シスコシステムズなどの米IT大手も参入を急ぐ。

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