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ソフトバンクがモビリティ事業に進出

CO2ゼロの社会を目指す

2015年9月11日(金)

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 一般財団法人明日香村地域振興公社(奈良県明日香村)は、ソフトバンクモバイルと協力し、超小型モビリティ(以下、「超小型車」)のレンタルサービス「MICHIMO(ミチモ)」を今年4月17日に本格的に開始した。

 「MICHIMO」は、飛鳥地方を訪れる観光客向けに、タブレットを搭載した超小型車を貸し出すサービス。昨年10月に試験的に始めていたが、今回、超小型車の台数を17台と2倍以上に増やした。

 注目すべき点は2つある。1つは、「MICHIMO」で提供している「超小型車」への充電は、ソフトバンクモバイルが開発した認証式充電器「ユビ電」(ユビキタス+電気)を採用していること。

 この「ユビ電」、電気自動車のプラグをコンセントに差すだけで、クルマと充電スタンドを認証し、どこでどれくらいの電気を充電したか、といった情報をサーバーで管理できるようになっている。

 もう一つは、今回の本格開始に合わせ、超小型車の充電にすべて奈良県内の太陽光発電による電力を使うように変更したこと。日本有数の太陽光発電事業者であり、新電力事業も手がけているソフトバンクグループのノウハウを活用するのだろう。

 「ペッパー」の発売によって、ロボットの分野において大きな話題を呼んでいるソフトバンク。モビリティ(移動性)ビジネスにも乗り出し、その動きから目が離せない。

小さいものは美しい!

 ソフトバンクらのサービスで使うクルマは、日産自動車の「New Mobility Concept」。4輪タイプで、定員2名、車重500kg。最高速度は約80km/h、1回の充電で走れる航続距離は最長100kmである。利用するには普通自動車運転免許が必要だ。

 「超小型車」とは文字通り、「非常に小さい車」だ。1~2人乗りで、軽自動車よりも小さく、原動機付き自転車より大きいという位置づけで、2012年6月に国土交通省が導入ガイドラインを設定した。

 「超小型車」はトヨタ自動車とホンダも発売している。トヨタの「アイロード(i-ROAD)」は、日産車より小さく、3輪(前方2輪、後方1輪)タイプで、定員1名(ヨーロッパ仕様は2名)、車重300kg。最高速度は60km/h(同45km/h)だ。

 7月17日の本コラムで、「環境にやさしいものは美しい」と言った。交通・輸送にかかるエネルギー量は、クルマの重量に比例する。軽いクルマを作ればエネルギー効率を高めることができ、CO2の排出を減らせる。小さいものは、環境にやさしいから美しい。

 自動車は非常に便利なものだが、問題は、効率が極めて悪いこと。体重70kgの乗員1人を運ぶのに、軽自動車でも800kg、「3ナンバー車」だと1500kgものクルマを動かしている。箱が中身の10~20倍にもなっているのだ。

 だからこそ超小型車が注目される。日産の超小型車を使えば、500kg、トヨタの「アイロード」なら300kg。箱の重量は、それぞれ、4割減、6割減になる。エネルギー消費量が減るだけではない。「超小型車」は基本的に電気自動車だから、太陽光発電で充電すれば、CO2の排出量を限りなくゼロに近づけることができるのだ。

トヨタ「i-ROAD」
出所:筆者撮影(東京モーターショー2013にて)

コメント2件コメント/レビュー

軽自動車を800kgと言っているが、田舎の主要な軽自動車の軽トラは690kgで乗車2名荷物積載350kgで、衝突安全性を確保し高速道路も可能な走行安定性や車体剛性を確保している。過去であればミゼットの590kgもある。軽量さならば、三輪スクーターのジャイロキャノピーは180kgなどが比較対象でしょう。
超小型モビリティを新たな4輪車規格として事業化することは余程道交法や免許制度を有利に設定しないと無理がある。税制から言って三輪スクーターを目指す方が所有しやすい。
車椅子やシニアカーを免許制度により速度制限を時速20km位まで広げる等の施策も検討すべきではないでしょうか。(2015/09/11 13:45)

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「ソフトバンクがモビリティ事業に進出」の著者

村沢 義久

村沢 義久(むらさわ・よしひさ)

合同会社Xパワー代表、環境経営コンサルタント。

1974年東京大学大学院工学系研究科修了。1979年米スタンフォード大学経営大学院修了。2005年から東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任教授として地球温暖化対策を担当。合同会社Xパワーを立ち上げ代表に就任。2016年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

軽自動車を800kgと言っているが、田舎の主要な軽自動車の軽トラは690kgで乗車2名荷物積載350kgで、衝突安全性を確保し高速道路も可能な走行安定性や車体剛性を確保している。過去であればミゼットの590kgもある。軽量さならば、三輪スクーターのジャイロキャノピーは180kgなどが比較対象でしょう。
超小型モビリティを新たな4輪車規格として事業化することは余程道交法や免許制度を有利に設定しないと無理がある。税制から言って三輪スクーターを目指す方が所有しやすい。
車椅子やシニアカーを免許制度により速度制限を時速20km位まで広げる等の施策も検討すべきではないでしょうか。(2015/09/11 13:45)

高齢化、単身世帯増傾向なので、パーソナルモビリティは合理性があると思いますが、比較的道が広く道路整備に投資出来る都市部と、道が狭く今後の道路整備に投資する金が無い田舎では解が違いそうだなと思いました。(2015/09/11 12:33)

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