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内職をFC展開し三方二両得目指す「内職市場」

「手作業で費用を抑えられる工程を必ず見つけられる」

2018年2月20日(火)

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 内職仲介業の直営・FC店を計44店、全国展開する。作業者には自由な時間と収入、FC店には物流効率化と業容拡大、顧客には人件費削減と多品種生産。三者に様々なメリットがある、言わば三方“二両”得を実現する。

(日経ビジネス2017年12月25日・2018年1月1日号より転載)

内職仲介のFC展開
主婦や高齢者に内職作業を仲介。クラウドソーシングと組み合わせ、全国にフランチャイズを展開するという独自の業態(写真=早川 俊昭)

 愛知県の主婦、長谷川真佐美さん(48)は、自宅でテレビをつけながら、バラやジャスミンの花弁をプラスチック容器に詰めていく。植物標本の雑貨の加工作業だ。長谷川さんはDVDをレンタル店の専用ケースに詰めるなどの内職もこなす。

 内職の賃金は低い。時給に換算すると250円程度で、1日8時間の作業で月収は約4万円。それでも続けるのは、5年前に半身まひになり障害者認定を受けた夫の介護のため。内職なら製品の引き取りと納品以外、自宅でできる。長谷川さんはパートとして勤めていたとき、シフトを増やしてほしいという店側の頼みを断れず、過労で倒れてしまったこともある。「自由な時間で働けることはお金よりも大事」と語る。

 長谷川さんに仕事を仲介するのが内職市場(愛知県春日井市)。内職仲介業は通常、地域密着の小規模業者が手掛けている。一方、内職市場は7つの直営店に加え、関東から九州にかけて37のFC(フランチャイズチェーン)店を持つ。登録作業者は約3000人に上る。

 内職市場とFC店の両方に手数料が落ちるため、通常の仲介と比べて作業者の取り分が減ることもある。しかし、大規模展開することで全国チェーン店からまとまった受注を取りやすく、短納期で高利益の作業も請け負える。結果的に作業者の収入は安定するという。

 もちろん取り分が不満で辞める作業者も少なくない。経営する運送会社でFC店も営む村山明子さんは「作業者に気持ちよく働き続けてもらうため、利益を犠牲にしてでも取り分を増やしている」と語る。それでもFC店には「得」がある。

 FC店の多くは村山さんのような陸送業者だ。理由は3つ。製造業や小売業を本業の顧客として持ち、内職の営業もしやすい。拠点は高速道路近くにあるため、周囲には車を持った家庭が多く、商品の引き取り・納品を自らこなせる作業者が集まりやすい。そして、本業へのプラス効果が大きい。

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「内職をFC展開し三方二両得目指す「内職市場」」の著者

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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