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介護の味方、臭いのもとから根こそぎ取る

家電でおむつで新技術、もう別の香りでごまかさない

2017年3月21日(火)

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高齢者介護の現場では、排泄に伴う尿臭や便臭がしばしば問題になる。別の香りでごまかさず、臭いの原因を絶つ技術が開発されている。カーペットに付着した臭いを洗い落とせる家電も、今春登場する予定だ。

カーペットの汚れも水洗い
本体のノズルの先を、カーペットやソファの汚れに上から軽く当てるだけ。内蔵タンクの水が噴射されると、水が汚れを浮かせる。汚れた水はノズルに吸い取られて、水洗いできる(写真=2点:陶山 勉)

 カーペットにこぼしたコーヒーやしょうゆ。水で濡らした布で慌てて吸い取ったが、乾くとしみになり、臭いが残ってしまった──。そんな経験は、過去のものになるかもしれない。

 「『スイトル』を使えば、ソファやカーペットについた汚れや臭いも、簡単に落とせるようになる」。こう話すのは、東京都台東区にある家電ベンチャー、シリウスの亀井隆平社長だ。

 スイトルは、家庭用掃除機の先に装着して使うクリーナーヘッドだ。本体の大きさはスイカ大で、重さは2kg弱。上の写真のように、カーペットなどに水を噴きかけて汚れを浮かし、水と一緒に汚れを吸い取る。簡単に水洗いできないようなものでも、“洗濯できる”というわけだ。直径30cmぐらいの汚れなら、1~2分で元通りになる。

 仕組みはこうだ。まずは、スイトルの内蔵タンクに水を入れて、掃除機のホース部分に装着する。掃除機の電源を入れて吸引が始まると、スイトル本体のターボファンが回転。タンクの水を吸い上げて、ノズルの先からカーペット上の汚れに向って噴射する。汚れに加えて臭いも取りたい場合は、「次亜塩素酸水」を使うと効果的だ。

 コーヒーなどの汚れは水と混じると、付着していた繊維から浮遊してくる。それを掃除機がゴミを吸引する要領で、汚水ごとスイトル内部に取り込む。その後、ターボファンで汚水と空気を分離して、汚水のみが別のタンクにたまる。掃除機には水が入らない。

 少し待てばカーペットが乾くので、掃除は完了だ。汚水のタンクは取り外して水洗いできるため、清潔に保てる。スイトルは掃除機が吸引するエネルギーだけで駆動する。

次亜塩素酸水を噴き付けて汚れを吸い取る
●掃除機用水洗いクリーナーヘッド「スイトル」の仕組み

 核となる技術は、発明家である川本技術研究所(広島県福山市)の川本栄一社長が考案した。製品化は、三洋電機でマーケティングなどを手掛けたシリウスの亀井社長が、家電部品メーカーのユウキ産業(大阪市城東区)やクリエーター集団のイクシー(東京都千代田区)、三井倉庫ロジスティクス(東京都港区)などと連携して実現した。

 今年4月から、ジャパネットたかたや大手家電量販店を通じて販売する予定。価格は2万円前後の見通しだ。

 開発や製造の資金を調達するため、昨年末までウェブサイトを通じてクラウドファンディングを実施。約500人から1000万円以上が集まった。出資した人には、スイトルを割引価格で購入できたり、発売と同時に入手できたりする特典を付けたという。

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「介護の味方、臭いのもとから根こそぎ取る」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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