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ゴジラ松井、5連続敬遠の夜の忘れられない言葉

馳浩文部科学大臣×松井秀喜氏 特別対談(2)

2016年4月19日(火)

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(写真:的野弘路、以下同)

 日本のスポーツ産業を盛り上げるべく実現した、文部科学大臣の馳浩氏と元プロ野球選手の松井秀喜氏の対談(前回の記事はこちらから)。今回はその第2回目をお届けする。

 文科省が初めて開催するスポーツや文化そしてビジネスに関する国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム(以下ワールド・フォーラム)」。同イベントを主催する側である馳大臣と、そのフォーラムのアンバサダーに指名された松井氏。二人の話は時間がたつほど熱を帯びていった。そして話題は2人の元アスリートの“原点”にも触れていった。

(司会は藤沢久美・文部科学省参与)

:僕は高校生や大学生のころ、スポーツで頑張ったら何かが得られると考えていました。高校で日本一になったらアメリカ遠征に1カ月行ける。頑張れば大学に特待生で入学できる。大学でしっかり勉強すれば教員になれる。そして念願だったロサンゼルス・オリンピックに出場できました。頑張ったら成果が得られる、ずっとそういう考え方でした。

 オリンピックが終わった後、母校の星稜高校で教員をしていたのですが、次の目標をどうしようかと考えていたときに、こんなことが頭によぎったのです。「自分自身のスポーツとの向き合い方は、このままでいいのか?」。

 誰よりも頑張ろう、ライバルより頑張ろう、ずっとその気持ちで生きてきました。でも、それとは違うものがあるんじゃないのかと思ったのです。

 ロスオリンピックである出来事がありました。私の試合会場はアナハイムのコンベンションセンターでした。ちょうどディズニーランドの前です。アメリカの1万人近い観客の前でルーマニアの選手と試合をしたのですが、日本や私と全く関係ない人がものすごい声援をくれたのです。負けたらブーイングもありましたが、「頑張れよ!」と声をかけてもくれた。それが凄い心地よかったんです。オリンピックってなんかいいな、そういう印象が残っていて、帰国した後に、12月のボーナスを全部使い果たしてシアトルに行きました。オリンピックで知り合った友達に会いたかったのです。

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「ゴジラ松井、5連続敬遠の夜の忘れられない言葉」の著者

上野 直彦

上野 直彦(うえの・なおひこ)

スポーツライター

兵庫県生まれ。ロンドン在住の時にサッカーのプレミアリーグ化に直面しスポーツビジネスの記事を書く。女子サッカーやJリーグを長期取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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