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飲み手を育てていく努力を惜しまない

「真野鶴」五代目蔵元×「ロイヤルブルーティー」創業者対談その2

2016年5月11日(水)

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 老舗の跡継ぎとして日本酒の普及に務める尾畑留美子・尾畑酒造専務と、起業家として日本茶の市場拡大に取り組む吉本桂子・ロイヤルブルーティージャパン社長。2人の対談は、外国人に日本酒や日本茶をどう楽しんでもらうのかという話から始まって、生産者や産地の価値訴求にまで広がっていく。

(司会は、日経BP社 食ビジネスシニアリサーチャー 戸田 顕司)

吉本桂子・ロイヤルブルーティージャパン社長(左)と尾畑留美子・尾畑酒造専務(右)。手前の製品は、左からロイヤルブルーティージャパンの日本茶「King of Green RIICHI premium」「京都宇治碾茶 The Uji」「King of Green MASA super premium」「The Japanese Green Tea IRIKA 炒香」「香焙」、尾畑酒造の日本酒「大吟醸 真野鶴・万穂」「真野鶴・純米吟醸 朱鷺と暮らす」「『学校蔵』2015仕込み2号(火入れ)」(写真=花井智子、以下同)

日本酒と日本茶、それぞれの味は、外国人にはどのように評価されているのでしょう?

尾畑:「真野鶴」を飲んだ外国人の方々からは、「リンゴやメロン、花、あるいはクリームの香りがする。本当に米から造っているのか?」などの感想をよくいただきます。実際、日本酒の香気成分の中には、そのような物と同じ成分が含まれていることがあります。外国の人にとっては「米からできているお酒」という先入観が小さいだけに、自由な表現が返ってくるのが新鮮です。

吉本:「ロイヤルブルーティー」を味わった外国人の方々は、日本人と同様に「自分たちが知っている日本茶と違う、新しい飲み物に感じる」とおっしゃいますね。というのも、私たちは飲食・サービスのシーンのターゲットをビジネスパーソンと富裕層に設定しているので、皆さん、ミシュランガイドに載っているようなトップレストランに行かれています。そういう方々は、一口飲んだだけで「なんか違うね」って響いてくれるんです。

尾畑:日本酒も、フレンチやイタリアンのレストランでワインとともにオンリストされることが増えています。日本酒に合うのは和食と考えがちですが、実際はもっと懐が深い。最近はスパークリングから甘味の強いお酒、熟成酒などバラエティー豊かですし、ワイングラスで飲むというスタイルも定着しましたから、多様な食文化と日本酒のマリアージュが楽しめる環境が整ってきています。国内外における日本酒市場拡大に、大きく寄与する進歩です。

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「飲み手を育てていく努力を惜しまない」の著者

戸田 顕司

戸田 顕司(とだ・けんじ)

食ビジネス シニアリサーチャー

「日経パソコン」「日経ビジネス」の記者、「日経ビジネス」兼「日経ビジネスオンライン」「日経トップリーダー」の副編集長、「日経レストラン」編集長などを務め、2016年3月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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