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2週間以上、続いているせきは風邪ではない

放置は禁物、「せきぜんそく」チェックリスト

2017年5月17日(水)

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 風邪で会社を休む。2日ほど寝たら治ったが、せきだけが残っている──。そんな経験はないだろうか?風邪が治りきっていないのだろうと軽く考えがちだが、呼吸器の専門家である池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫院長は、「2週間以上続くせきは風邪ではない」と指摘する。

 風邪の原因は80~90%がウイルスで、残りが細菌による感染だ。ウイルスは2週間も生きられないので、それほど長く続くせきは風邪が原因ではない。長引くせきはいろいろな病気で起こるが、大谷院長は「最も多いのはせきぜんそくで半分以上を占める」と続ける。

 風邪はのどより上の上気道に炎症が起こるのに対して、せきぜんそくは下気道の気管支に炎症が起きて過敏になっている状態。ちょっとした刺激で激しいせきが出てなかなか止まらない。

 症状はせきだけで、胸に聴診器を当てても気管支ぜんそくのようなぜん鳴(ゼーゼーヒューヒューという音)は聞こえないが、「気管支ぜんそくの一歩手前の状態で、放っておくと30%は気管支ぜんそくに移行する」と大谷院長。気管支ぜんそくは発症すると完治しにくく、年間約1500人の死者も出る難病だ。

 せきぜんそくが起こるきっかけは風邪だけに限らない。ほかにも花粉症、低気圧、疲労やストレスが原因で起こることもある。アレルギー性疾患の一種なので、花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人は特になりやすいという。下のチェックリストは大谷院長が診察で使っているもの。一つでも該当すれば、せきぜんそくの可能性が高い。

せきぜんそく以外の可能性も

 治療法は吸入ステロイド剤が基本だ。ステロイド剤といっても気管支にしか作用しないので安全性は極めて高く、妊婦にも処方される。通常、1カ月から半年程度で治ることが多い。

 せきぜんそく以外でせきが長引く病気は、マイコプラズマ感染症やアレルギー性肺炎など。後者にはトリコスポロンというカビを吸い込んで起こる夏型過敏性肺炎、鳥の羽根やフンのアレルギーで起こる鳥関連過敏性肺炎があり、「羽毛布団が原因で起こることもある」(大谷院長)という。

コメント3件コメント/レビュー

数年前、風邪の後に咳だけが残って2か月経っても治まらず、
内科にかかっても咳止めを出されるだけ、という日々が続いていました。
ネットで「咳喘息」の存在を知り呼吸器内科へかかり
喘息の薬を処方してもらって咳が止まりました。
咳喘息ははっきりとわかるものではなく、
レントゲンなどをとっても異常がなく、
喘息の薬が効いたのでおそらくそう、というものだそうです。
比較的最近の症状のため内科の先生も知らない方が多いそうで
医者にかかっているのに治らないという状態はとてもしんどかったです。
本格的に喘息になる前に治ってよかったですが
それ以来冷たい空気やたばこの煙で咳がでるようになりました。
呼吸器系は一度受けたダメージが完全にはなくならないため、
早めに直した方が良いです。(2017/05/18 10:54)

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「2週間以上、続いているせきは風邪ではない」の著者

伊藤 和弘

伊藤 和弘(いとう・かずひろ)

ライター

フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。医療・健康分野、文芸・マンガ関係の記事を中心に執筆。著書に『少年マガジン伝説』(電子書籍)がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

数年前、風邪の後に咳だけが残って2か月経っても治まらず、
内科にかかっても咳止めを出されるだけ、という日々が続いていました。
ネットで「咳喘息」の存在を知り呼吸器内科へかかり
喘息の薬を処方してもらって咳が止まりました。
咳喘息ははっきりとわかるものではなく、
レントゲンなどをとっても異常がなく、
喘息の薬が効いたのでおそらくそう、というものだそうです。
比較的最近の症状のため内科の先生も知らない方が多いそうで
医者にかかっているのに治らないという状態はとてもしんどかったです。
本格的に喘息になる前に治ってよかったですが
それ以来冷たい空気やたばこの煙で咳がでるようになりました。
呼吸器系は一度受けたダメージが完全にはなくならないため、
早めに直した方が良いです。(2017/05/18 10:54)

結核を忘れている。現在でも日本で2万人近い患者が発生している結核は日本で最大の感染症だ。2週間以上咳が続く場合、痰の検査や胸部X線検査が必要だ。診断が遅れると若い人でも死に至る病気であることは今も昔も変わりはない。早期に発見できれば外来で薬物治療を6ヶ月行えばほぼ完治するが、大量の菌を出す状態では入院隔離が必要だ。昨今、一般医師を含め、結核に対する認知度が急速に低下しており、診断が遅れていることが心配である。(2017/05/18 08:55)

まさしくチェックリストの症状で苦しんでいました。
毎年冬場になると咳が出るんですよね。そして暑くなる頃には治まる。

市販の咳止めで軽減したのであまり気にしていなかったのですが、咳の出過ぎで喉が切れたり、筋肉痛が生じるに至り、ついに医者に行きました。

風邪も引いていたので抗生剤や通常の咳止めを試しましたが効果出ず。
簡易検査(呼気検査)では咳喘息の値が無かったのですが、試しにステロイド吸入薬を使ったら嘘のように快癒。

市販薬で誤魔化すのではなく、きちんと医者に行くのが最善だったんだと再認識しました。

ただし、似たような症状で苦しんでいた同僚に受診を勧めたところ、咳喘息ではなかったようです。
症状は同じに見えても素人には見分けが付かないわけで、そういう意味でも自己判断ではなく医者にかかるべきですね。

尚、自分が発症したのは、花粉症を自覚したのと同時期です。
季節がズレてるため相関関係に気付きませんでしたが、アレルギー対策として同時に治療できるため、思い当たる方は相談された方が良いかも知れません。(2017/05/17 10:21)

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