• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ビッグデータ、IoTで老朽電線対策

点検作業を省力化、低コスト電線の開発も

2017年5月31日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

電力需要が伸びた1970年代以降に導入された送電設備に今、老朽化の影が忍び寄る。だが電力各社は、原子力発電所が停止する厳しい状況下、設備刷新に十分な投資ができない。そこで進むのが、AIやセンサーを駆使した点検作業の省力化や低コスト電線の開発だ。

検査時間を目視の300分の1に減らせる
●自走式ロボットと人工知能を使ったメンテナンスシステム
(写真=千葉 大輔)

 昨年10月12日、東京都の58万戸の明かりが一斉に消えた。原因は埼玉県にある東京電力の地下送電施設で起きた火災。復旧には約1時間を要した。

 送電線の束を覆う絶縁体の破損が原因とみられる。絶縁体は油を含んだ紙。この油に漏電で引火した可能性が高い。

 新型の送電線は油を含まない樹脂を絶縁体に用いているが、火災を起こした送電線は設置から35年が経過した旧式だった。6月の点検では異常が見つかっておらず、経済産業省は劣化を見抜けなかった東電を批判。電力各社も緊急点検を行うなど対応に追われた。

 日本では1970年代以降に電力需要が急伸したため、送電設備の多くが更新時期を迎えている。そこで今、進んでいるのが、ビッグデータなどを活用した設備の自動点検システムや、低コストで更新できる新型設備の開発だ。

 電力中央研究所は、老朽化した架空送電線(鉄塔などで空中に架けた送電線)の点検をロボットとAI(人工知能)で省力化する新技術を開発した。

 架空送電線は、落雷によって一部が溶けたり、海水を含んだ風にさらされて腐食したりする。断線を防ぐには、定期的な点検が欠かせない。

 これまでは、専門のカメラマンがヘリコプターから送電線をビデオで撮影し、それを検査員が点検していた。変電所間の40km程度の送電線を撮影すると約80分の映像になり、その点検には2人の検査員が10時間もかけていた。

 この作業時間を削減するため、同研究所の石野隆一上席研究員は、異常を自動で検知できるシステムを開発した。

 送電線の上を自走するロボットでまず、送電線の外観を撮影する(左上の写真)。ロボットには鏡が内蔵されているため、裏側もくまなく撮影できる。ヘリに比べて映像がぶれずに安定する上、近距離から撮影するため送電線の状態を鮮明に写せるという利点がある。

 撮影した映像は、独自開発のAIでチェックする。電線の形状を自動で確認し、直線になっていなければ「断線」と判断する。

コメント1

「トレンド・ボックス」のバックナンバー

一覧

「ビッグデータ、IoTで老朽電線対策」の著者

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

実は事業継承の覚悟って、そんな大それたものではないんですよ。

高田 明 ジャパネットたかた 創業者