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「連合」は労働者のために今、何をしているのか

神津里季生「連合」会長 × 山本一郎 特別対談(1)

2016年6月24日(金)

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6月某日、東京・御茶ノ水の連合(日本労働組合総連合会)本部。神津里季生会長を山本一郎氏が訪ねた。労働者の関心が高まっている「社会保障」の諸問題について、連合の考え方や取り組みを聞くためだ。特別対談その1をお届けする。

山本一郎(以下、山本):いよいよ7月10日を投票日とする、今年の参議院選挙が始まります。選挙に向けて、改めて連合(日本労働組合総連合会)の政策パッケージを確認したのですが、すごくまともなことを主張してらっしゃいますよね。これが世の中にあまり知られていないのはもったいないと考え、今回、神津会長にお話をうかがおうと思ったんです。

神津 里季生(こうづ・ りきお)
1956年、東京生まれ。1979年、東京大学卒業後、新日本製鐵に入社。新日本製鐵労働組合連合会会長、日本基幹産業労働組合連合会委員長などを歴任。2013年から連合事務局長を経て、2015年、第7代連合会長に就任。(写真:菊池くらげ、以下同)

神津里季生(以下、神津):ありがとうございます。労働組合は地道な活動を続けてきた組織なので、アピールが弱いところがあるんですよね。そもそも連合が何をしているのか、世間には知られていないのではないでしょうか。

山本:たしかに「連合」という組織については、政治に詳しくない国民にはあまり知られていないかもしれません。労働組合の親玉、まとめ役ぐらいの認識が主でしょうか。

神津:私たちは、「働くことを軸とする安心社会の実現」を目指して、それを支える社会保障制度と税制改革のトータルビジョンを策定し、実現に向けた取り組みを進めてきました。

山本:そこをもう少し噛み砕いてご説明いただきたいと思うのですが、ここで仰る「働くことを軸とする安心社会」とは、どういう社会のことを指すのでしょうか。

働くことを軸とした5つの「安心の橋」とは

神津:働くことにもっとも重要な価値を置き、誰もが公正な労働条件のもと、多様な働き方を通じて参加できる社会。そして、社会的、経済的に自立することを軸とし、それを相互に支えあい、自己実現に挑戦できる、セーフティネットが組み込まれている活力あふれる社会です。

山本一郎(やまもと・いちろう)
1973年、東京生まれ、1996年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。ベンチャービジネスの設立や技術系企業の財務・資金調達など技術動向と金融市場に精通。東京大学と慶應義塾大学で設立された「政策シンクネット」では高齢社会対策プロジェクト「首都圏2030」の研究マネジメントも行う。

山本:誰であれ、働かずに生きていくことはむつかしいですから、働くこと、働き方に価値を置いて、生活や社会、人生の大事なこととして改善に取り組んでいくのは必要なことですよね。ちょうど低成長時代になって、連合が果たしている機能は、今の日本社会で足りない部分を具現化していますよね。ブラック企業、非正規雇用の増加、待機児童、介護問題など、日本が現在抱えているさまざまな社会問題は「働くこと」と不可分ではない。

神津:そうなんですよね。それらの多岐にわたる問題を解決するための政策パッケージとして、連合では働くことを軸とした5つの「安心の橋」というものを提唱しています。1つ目の橋は、教育と働くことをつなぎます。貧困の連鎖を断ち切り、学ぶ場から働く場へ円滑に移行できる制度を確立するというものです。2つ目の橋は、家族と働くことをつなぎます。これは、子育てや介護を社会全体で支え、男女平等参画社会を構築するための政策です。3つ目の橋は、雇用と雇用をつなぐ、つまりライフステージに応じた柔軟で働きがいのある仕事に就ける環境を整備する、ということです。4つ目は、失業から就労へつなぐ。職業紹介や職業訓練、所得補償などの一体的な支援で、復職をサポートします。

山本:今の日本社会だと、1回職を失うとレールから外れてしまって、再就職が難しかったり、仕事に就けても不安定な雇用条件でしか雇ってもらえなかったりしますからね。いろんな調査がありますが、不本意非正規もそれなりの割合いますし、大学卒業して正社員になれなかった子たちが、ある程度歳を経て、キャリアを積んだ後で正社員になろうと思ってもなかなか見つからない、というのが現実だったりもします。

神津:そういう状況を変えていきたいんです。そして5つ目が、生涯現役社会をつくる、退職後と働くことをつなぐ橋です。高齢者の知識や経験を社会に活かし、老後の安心を保証する制度を構築します。これらの政策を実現するために、労働者の代表として審議会で議論をしたり、法案策定に携わったりしているのが連合の活動です。

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「「連合」は労働者のために今、何をしているのか」の著者

崎谷 実穂

崎谷 実穂(さきや・みほ)

ライター/編集者

北海道札幌市生まれ。人材ベンチャーでコピーライティングを経験後、広告制作会社で新聞広告を担当、100名近くの著名人などに取材。2012年に独立。ビジネス系の記事、書籍のライティング・編集を中心に活動。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官