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豊田章男社長にル・マンで聞いた話

「日本でもこういう場を作っていきたい」

2017年7月6日(木)

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 あれから365日。

 「あの悔しさはすべて、伏線だ。」

 と、自らを鼓舞し、TOYOTA GAZOO Racingは6月17~18日、WECの第3戦、ル・マン24時間レースに挑んだ。

 WECとは、FIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship)の略称で、世界三大レースのひとつとされる「ル・マン24時間レース」を含む耐久レースのシリーズ戦だ。2017年シーズンは世界9カ国、全9戦が開催される。

 ちなみに、今年ル・マンで優勝した車両の走行距離は5001.23km、平均速度208.2km/hだ。この距離はどのくらいか。高速道路でいうと青森東ICから、桜島の西にある鹿児島ICまでが約2000km。本州の北端から九州の南端まで走り、もういちど青森まで戻って、さらに折り返して豊田東JCT(名古屋の少し手前)まで、平均時速200kmでまる1日走る、ということになる。マシンにもドライバーにもサポートするチームにも、とんでもない負荷がかかることが分かるだろう。

 昨年のル・マン24時間レースで、トヨタは23時間57分、ゴールまで残すところ3分を切るところまでトップを走っていた。しかし、無情にもマシンは止まった。詳細は昨年の記事を参考にされたい(「ル・マン敗北、豊田章男社長の言葉の意味」「『勝利』と『人材育成』、トヨタが挑む二律背反」)。

挑戦は今年も退けられた

 それゆえ、今年のルマンにかけるトヨタの意気込みは、相当なものだった。

 マシンの名称こそ「TS050ハイブリッド」と昨年と変わらないが、中身は全面改良と呼べるほど手が加えられていたという。その言葉のとおり、4月の開幕戦、イギリス・シルバーストーンでいきなり優勝。5月のベルギーのスパ・フランコルシャンは、ルマンを見越してマシンを通常の2台から3台体制(7号車、8号車、9号車)に増員し、1-2フィニッシュを成し遂げた。

 そして6月、開幕2連勝を遂げたトヨタは意気揚々とフランス、ル・マンに乗り込んだ。練習走行から好調で、予選では小林可夢偉選手が従来ポルシェがもっていたコースレコードを2秒も更新する3分14秒791という驚異的なタイムでポールポジションを獲得した。関係者もファンも、今年こそはいける、と確信していた。

 しかし、結果はすでに多くのメディアで報じられたとおり、ポールポジションからトップを快走していた7号車がスタートから約8時間後にクラッチトラブルでストップ。続いて9号車も他車により追突をきっかけにリタイヤ。残る8号車は、フロントモーター回りのトラブルでピットイン後、約2時間の修復を経たのち走行を続け総合9位でチェッカーを受け、レース後、上位車両の失格により8位となっている。

 昨年のレースを日本で観戦していた豊田章男社長が、レース後、チームにかけた言葉が「その場にいてやれなくてごめん」というものだった。例年、ル・マンは株主総会と日程が重なるため、参加できなかったのだという。今年の株主総会は6月14日、まさに第1回目の予選日だった。17日の決勝には十分間に合う。社長就任後初めてル・マンを訪れた豊田章男社長に、インタビューする機会が得られたので、ここでその模様をお届けする。

ル・マンでだってホテルは足りていない

 社長に就任されて初めてのル・マンということですが、その印象は

豊田章男社長(以下、豊田):オーケストラだなと。スタートの時に流れたあの音楽がね。ああいう雰囲気はニュル(ニュルブルクリンク、ドイツのサーキット)にも無いですよね。

 それと、やっぱりヨーロッパだなと感じました。日本でモータースポーツというと、観客収容人員がどうだとか、周辺に渋滞を起こすとか、すぐにネガティブな話ばかりになってしまう。ホテルのキャパシティーが足りないとかね。

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「豊田章男社長にル・マンで聞いた話」の著者

藤野 太一

藤野 太一(ふじの・たいち)

フリーランスエディター/ライター

大学卒業後、自動車誌カーセンサー、カーセンサーエッジの編集デスクを経てフリーの編集者兼ライターに。日経ビジネスオンラインでは、連載開始時より2017年まで「走りながら考える」のアドバイザーを務めていた。自動車関連の分野をはじめとしビジネスマンを取材する機会も多く日経トップリーダー、日経デジタルマーケティングなどにも寄稿する。JMS(日本モータースポーツ記者会)所属

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官