• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

牧場の牛からトイレの空き状況まで無線で管理

低コストで遠くまで届くLPWA(無線通信技術)

  • 松浦 龍夫

バックナンバー

2017年7月5日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

低コストで省電力、遠距離まで通信できる無線技術「LPWA」が登場。IoTのアイデアを具現化できるとして、多くの企業が開発競争を始めている。牧場での乳牛管理からトイレの空き状況把握まで、サービスは百花繚乱だ。

 「群れに入れずに孤立している雌牛は、乳の出が悪い」。ITベンチャーのソラコム(東京都港区)の玉川憲社長はこう語る。「センサーを使って乳牛1頭ずつの移動データを分析すると傾向は明らかだ」

簡単で安くて長持ち、長距離通信も
●IoTにLPWAを使う4つのメリット

 北海道・帯広市近郊のある牧場では、IoT(モノのインターネット)をもじった「Internet of Animals」という取り組みが始まっている。全ての乳牛の首筋にベルト型のセンサーを装着。現在地や体温、1日の運動量などをリアルタイムで計測する。

 センサーで収集したデータは、牧場内に設置した基地局に無線で送信。クラウド上で解析すれば、乳牛が運動しているのか、休憩しているのかといった状態が把握できる。臨床データと組み合わせると、発情期や病気の兆候も分かる。1頭ずつ獣医が診察する手間が省けるという。

 農業ITベンチャーのファームノート(北海道帯広市)はソラコムのシステムを使い、データの蓄積と分析サービスを酪農・畜産農家に提供する。牧場内の問題を早期に発見し、牛乳の生産性改善につなげる考えだ。

 この取り組みの核となるのが、「LPWA(Low Power Wide Area)」と呼ばれる通信技術だ。インターネットに接続する基地局と、センサーや通信機器などの端末を無線でつなぐための規格で、IoTを実現する切り札として世界中で急速に普及している。

 国内では2017年が「LPWA元年」といわれている。ソラコムや京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が、2月に商用サービスを開始した。NTTドコモやKDDIなどの携帯電話会社に加え、大手ITベンダーも相次いで実証実験に乗り出している。厳密にはLoRaWAN(ローラワン)やSIGFOX(シグフォックス)など複数の方式があるが、長距離と低消費電力を特徴とする無線通信技術の総称として、LPWAと呼ばれている。

 LPWAの通信速度は100ビット/秒~数十キロビット/秒。一般の携帯電話回線と比較するとかなり遅い。

 それでも各社がこぞってサービス提供や実証実験に取り組むのは、LPWAが既存の無線通信になかった特徴を持っているからだ。IoTでは大量のデータを常に送受信する必要はない。むしろコストの安さや省電力、遠距離通信といったLPWAの強みが生かされる分野だ。4つの特徴を順に見ていこう。

状態を知りたいものなら何でも対象になる
●LPWAの用途例

コメント2件コメント/レビュー

「次に入線してくる電車の、混雑していない車両」が、
ホームの案内板に表示されるようになれば、それだけで
次の駅での乗降時間が短縮され、安全な定時運行がたやすくなるし

なにより、乗る人が「混雑を避けられる可能性が高くなる」ことで
顧客満足度も、大きく向上するのではなかろうか。

スキー場でスマホを開けば、レストランの行列の長さがわかるとか
トイレ今札情報だって、屋外ライブ、花火大会など、
常設ではないイベントでの価値はさらに高いと思われる。
(しかも、結果を検討して、翌年以降トイレの設置数が減らせる可能性も)

活用方法はいくらでもありそうですよね。(2017/07/05 09:38)

「トレンド・ボックス」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「次に入線してくる電車の、混雑していない車両」が、
ホームの案内板に表示されるようになれば、それだけで
次の駅での乗降時間が短縮され、安全な定時運行がたやすくなるし

なにより、乗る人が「混雑を避けられる可能性が高くなる」ことで
顧客満足度も、大きく向上するのではなかろうか。

スキー場でスマホを開けば、レストランの行列の長さがわかるとか
トイレ今札情報だって、屋外ライブ、花火大会など、
常設ではないイベントでの価値はさらに高いと思われる。
(しかも、結果を検討して、翌年以降トイレの設置数が減らせる可能性も)

活用方法はいくらでもありそうですよね。(2017/07/05 09:38)

トイレの混雑は、ケータイやスマホが普及してから顕著になっている気がする。トイレ内は電波が届かないようにするのもトイレの混雑緩和につながるのではと思う。もちろん、トイレの空き状況が、事前に分かるのは混雑緩和につながると思います。トイレの中でケータイやスマホを操作している人のマナーの問題も大きい。仕事の効率低下にも繋がるし、何より目的外利用が多い気がしますね。(2017/07/05 00:43)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授