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北のミサイル攻撃、3段階ある空の「盾」

弾道ミサイル防衛システムを元航空自衛官が解説

  • 上村 康太

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2017年7月14日(金)

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ブースト段階

 弾道ミサイル防衛システムは、まるで人間の体のように、脳神経・耳・目や手足のような一連の機能体が有機的につながることで、飛来する弾道ミサイルに対処する仕組みだ。

 弾道ミサイル発射直後、まずは赤外線センサーを搭載した米軍の早期警戒衛星が、まるで「耳」のような役割を果たす。ミサイル発射に伴って発生した地表面でのロケットエンジンの熱源を感知し、「弾道ミサイルが発射された」という事実を速やかに「脳神経」である米軍の指揮管制システム(C2BMC:Command, Control, Battle Management and Communication)に伝達する。

 弾道ミサイル発射の事実を受けた米軍は、日本に配備中の米陸軍のXバンドレーダー(AN/TPY-2)に目標情報を伝達し、当該レーダーは「目」として宇宙空間に向かって加速を続ける目標の追尾を開始する。このXバンド帯の周波数は、通常のレーダーと比較して距離・方位をより正確に得られるため、弾道ミサイルの撃墜に必要となる詳細なデータを得ることができる。また、近海に配備中の米海軍イージス艦もSPY-1レーダーにより追尾を開始する。

ブースト段階
ブースト段階 弾道ミサイル発射後、ロケットエンジンが燃焼し、加速している段階
北朝鮮から弾道ミサイルが発射されると、衛星やレーダーを駆使して方位や距離を正確に分析。情報はイージス艦などに送られ、迎撃態勢に入る
(写真=Science Photo Library/アフロ)
(写真=共同通信)

 これら米軍の情報は、日本の自衛隊とも共有される。日本は、米軍から弾道ミサイルが発射されたという早期警戒情報を得た後、「目」となる航空自衛隊の警戒管制レーダー(FPS-5およびFPS-3改)および近海に展開する海上自衛隊のイージス艦のSPY-1レーダーにより、当該弾道ミサイルの追尾を開始。撃墜のための射撃に備え、日本の「脳神経」である自動警戒管制システム(JADGE:Japan Aerospace Defense Ground Environment)に目標情報を伝達する。

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