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ビッグデータで“渋滞”を撲滅

渋滞解消システム[ 米IBM、NTT、日立製作所など ]

2015年8月17日(月)

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道路や駅など、様々な場所で渋滞を解消するための研究開発が進む。武器となるのは、ビッグデータの解析やIoT(モノのインターネット)だ。東京オリンピックが開かれる2020年には渋滞がなくなるかもしれない。

(写真=4点:アフロ)

 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。観戦のために世界中から多くの人々が東京を訪れる。そんなビッグイベントに今から胸を躍らせる一方で、次のような漠然とした不安を抱いている人も多いのではないだろうか。

 「訪日客があふれて、通勤や通学で利用している道路や電車などの交通網がパンクしてしまうのではないか」

 だが、そうした懸念は杞憂に終わるかもしれない。渋滞を解消するためのテクノロジーが次々と生まれているからだ。

 その一つとして、米IBMが開発を進めているのが、自動車の渋滞を解消するシミュレーションシステムだ。

GPSデータ5万件などを解析

 天気や道路の状況、曜日など、条件ごとの統計を基に、交通状況を予測する従来のシステムに加え、個別の自動車の動きまで加えたところに、IBMのシステムの特徴がある。

 自動車を運転する際、人間はどのような行動を取るのか。多くの人は、幅の狭い道路よりも幅が広く、車線数の多い大通りを選びやすい。また、なるべく曲がらず、直進を好む。特に右折はしたがらない。

 これらの傾向は、大方予想がつくが、ある地点からある地点に複数の人が移動する場合、果たしてどれくらいの割合の人がAという道を選び、どの程度の人がBという道を選ぶのか。それを正確に予測できれば、道路の混雑状況をリアルタイムに的確に把握できる。

 こうした交通量の変化を予測するため、IBMは、東京都内を走るタクシーに搭載されたGPS(全地球測位システム)の記録5万件や、地方自治体が発表している交通調査などのビッグデータを分析。シミュレーションシステムを完成させた。

コメント1件コメント/レビュー

渋滞の解消を謳った研究が取り上げられることが良くありますが、渋滞の起こるメカニズムを再現してみたり、渋滞状況をシミュレーションしてみたりと言ったことは耳にしますが、渋滞を解消したとか、軽減したと言う成果を聞かないのは何故でしょう。渋滞が起きるときにその現場では輸送量のキャパに対して交通量が増えすぎて破たんしているわけですから、渋滞を解消するには、キャパを増やすか、交通量を減らすしかない。破たんしかけているときになるべく渋滞の発生を遅らせようと渋滞を予測すれば回避行動で交通量を減らせると目論むのだろうが、ニーズがあって交通量が決まるのに対して、それを減らす方策を議論してみても、渋滞を減らすために交通ニーズを削減してしまうわけで、経済的には縮小効果となってしまう。世間の風潮として、渋滞するのは、一時に集中する事がいけないと言う考えへの偏りが感じられるが、渋滞はひとえに交通インフラ整備の失敗の結末であって、渋滞研究で回避できると期待するべきではなく、その対策はただ一つ交通網の拡張しかないと国民が認識する事が必要だと思う。(2015/08/17 18:11)

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「ビッグデータで“渋滞”を撲滅」の著者

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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渋滞の解消を謳った研究が取り上げられることが良くありますが、渋滞の起こるメカニズムを再現してみたり、渋滞状況をシミュレーションしてみたりと言ったことは耳にしますが、渋滞を解消したとか、軽減したと言う成果を聞かないのは何故でしょう。渋滞が起きるときにその現場では輸送量のキャパに対して交通量が増えすぎて破たんしているわけですから、渋滞を解消するには、キャパを増やすか、交通量を減らすしかない。破たんしかけているときになるべく渋滞の発生を遅らせようと渋滞を予測すれば回避行動で交通量を減らせると目論むのだろうが、ニーズがあって交通量が決まるのに対して、それを減らす方策を議論してみても、渋滞を減らすために交通ニーズを削減してしまうわけで、経済的には縮小効果となってしまう。世間の風潮として、渋滞するのは、一時に集中する事がいけないと言う考えへの偏りが感じられるが、渋滞はひとえに交通インフラ整備の失敗の結末であって、渋滞研究で回避できると期待するべきではなく、その対策はただ一つ交通網の拡張しかないと国民が認識する事が必要だと思う。(2015/08/17 18:11)

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