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中国モバイル決済、アリペイが日本でぶつかる壁

「非正規代理店」に警告書を送付した理由

2017年8月23日(水)

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非正規代理店が登場、アリペイが抗議声明

 加熱する加盟店獲得競争の裏側で、不可思議な事態も起きている。8月18日、アントフィナンシャルジャパンは「当社および当社グループと提携関係のないNIPPON PAYへ決済サービス停止警告書を送付」と題したプレスリリースを発表した。

 NIPPON PAYはアリペイ、ウィーチャットペイメントを含めたマルチ決済サービスを提供する企業だ。アントフィナンシャルジャパン及びグループ会社とは関係がなく、アントフィナンシャルジャパンが正規に認めていないルートを迂回利用する形でアリペイ・サービスを提供していたという。アントフィナンシャルジャパンは既にこの決裁ルートを閉鎖したことも明らかにしている。

 筆者はNIPPON PAYを導入したワタミの「和民」浅草雷門店を訪問した。入口には「本店はアリペイの利用を推薦しています」とのシールが張り出されている。アリペイでの支払いを申し出たところ、店員は筆者のスマートフォンに表示されたQRコードを何度か読み取ろうとした末、「アリペイのネットワークにつながらないようです。別の方法でお支払いいただけないでしょうか」と断ってきた。

 「アリペイ側のシステムに問題があるとの説明は我々の名誉を傷つけるものです」とアントフィナンシャルジャパンの王氏は憤る。以前にはレジ前に「現在、アリペイのシステムが不安定なためご利用できません」と中国語の貼り紙が掲出されていたことまであったという。

 また、単なる信頼の問題だけではないと王氏は主張する。上述したとおり、アリペイは加盟店への集客をサポートするキャンペーンを実施しているが、非正規ルートのNIPPON PAY経由はこのサービスを受けることはできない。さらにNIPPON PAY経由での決済は為替レートが公式のものよりも悪く、消費者が金銭的な被害を受けるという問題まであるという。

コメント4件コメント/レビュー

中国のモバイル決済が日本で普及するのだろうか??
自分は絶対に使うつもりが無いが。(2017/08/23 17:10)

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「中国モバイル決済、アリペイが日本でぶつかる壁」の著者

高口 康太

高口 康太(たかぐち・こうた)

ジャーナリスト、翻訳家

1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか』など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国のモバイル決済が日本で普及するのだろうか??
自分は絶対に使うつもりが無いが。(2017/08/23 17:10)

「AIが監視しており、不正取引はリアルタイムで検出し、取引をストップさせる仕組み」
AIが監視して、正常な取引でも、取引をストップさせる仕組みであるリスクがありますね。
はたして客商売で大規模に提供できるものか。(2017/08/23 14:49)

どこかの記事で、中国でスマホが爆発的に普及したのは国家の発給する身分証明システムとリンクが取れていて身元確認が容易だから、というのがありました。今だに国民IDに拒否反応を示す日本の国民性では、果たして同じように普及するでしょうか。(2017/08/23 08:48)

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