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54年間作り続けたポルシェ911は7割がまだ現役

100万台達成、“ミスター911”アウグスト・アッハライトナー氏に聞く

2017年9月4日(月)

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 今年の5月11日、ドイツ本社のツッフェンハウゼン工場から累計生産台数100万台目のポルシェ911がラインオフした。初代911が登場したのは1963年のことだから、7世代、54年間に渡っての達成ということになる。

100万台目の911は、MT仕様のカレラSをベースに1963年に発売された初代911の特徴を受け継ぐ特注色「アイリッシュグリーン」にペイントされている。Dr.ヴォルフガング・ポルシェ会長との2ショット(写真:以下全てポルシェAG提供)
インテリアも初代モデルをモチーフに、ステアリングはウッドとレザーの組み合わせ、シート地はチェック柄に、ダッシュボードとBピラーには「911 Nr.1000000」のエンブレムが備わる。所有者はポルシェAGで、今後はポルシェ・ミュージアムに展示予定。ちなみにエンブレム以外は、この100万台目と同じ仕様をオーダーすることも可能だ

 100万台という数字は、量産メーカーにとってはそれほど驚くべき数字ではない。例えばトヨタカローラなどであれば、1年で達成するものだ。

 だが、こと“スポーツカー”となると話が違う。これまでにもスポーツカーで100万台を達成した例は、少ないながらも存在する。アメリカ市場で絶大な人気を誇るシボレー・コルベットやフォード・マスタング、日本車であれば日産・フェアレディZやマツダ・ロードスターなどがそれだ。

 そのほとんどが、エンジンやプラットフォームを販売台数の稼げるセダンなどと共用化してコストを下げてきたモデル。また、近年はトヨタ・86&スバル・BRZ、マツダ・ロードスター&フィアット・124スパイダー、そして年内に発表が予定されている新型トヨタ・スープラ&BMW ・Z4(Z5とも噂される)などに見られるように、メーカーの壁を乗り越えて共同開発、生産を行うことでスポーツカーをビジネスとして成立させている。

独自性を保ちつつ100万台を達成

 そうした中でポルシェは独自路線を歩んでいる。SUVのカイエンやマカン、セダンのパナメーラなどをVWグループ内のインフラを活用して生産し、高収益を得る一方で、イメージリーダーである911には開発コストをかけ続けてきた。

 エンジンを車体の真ん中に配置し後輪を駆動するミッドシップ方式に近いスポーツ性能と、狭いながらも4人乗りの空間を両立するためにエンジンを後軸よりも後方に搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用、そして6気筒の水平対向エンジンを搭載する。約50年間変わることなく専用エンジン、専用プラットフォームを貫いてきた。

 初代から一切変わらないコンセプト、そして歴史を絶やすことなく作り続けてきたことで構築されたブランドイメージは絶大であり、それゆえ中古車市場でのリセールバリューも高く、911は生産総数の70%以上が今も走行可能な状態で現存しているという。

今回のイベントで試乗用に用意されたポルシェ・ミュージアムが所有する歴代911。
一番奥が初代(ワインレッド)。次にGシリーズ(2代目、白)、タイプ964(3代目、紫)、タイプ993(4代目、シルバー)、タイプ996(5代目、赤)、タイプ997(6代目、ベージュ)、手前が100万台目の現行型(991、グリーン)

 先日、生産100万台達成を機に、ドイツ本社にあるポルシェミュージアムが所有する初代から歴代の911を、最新世代に至っては100万台目そのもののステアリングを握る僥倖に巡り会えた。そして、80年代から911の開発に携わり、ポルシェ社内で“ミスター911” と呼ばれる開発のボス、アウグスト・アッハライトナー氏に、911の過去と未来について、興味深い話を聞くことができた。

コメント2件コメント/レビュー

7割が現役ということは、趣味のクルマとしてたまに乗るだけなので廃車になるまでの劣化が進まないということでしょうか。言い換えれば、普段乗りに使う人は少ないのですよね。(2017/09/04 13:54)

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「54年間作り続けたポルシェ911は7割がまだ現役」の著者

藤野 太一

藤野 太一(ふじの・たいち)

フリーランスエディター/ライター

大学卒業後、自動車誌カーセンサー、カーセンサーエッジの編集デスクを経てフリーの編集者兼ライターに。日経ビジネスオンラインでは、連載開始時より2017年まで「走りながら考える」のアドバイザーを務めていた。自動車関連の分野をはじめとしビジネスマンを取材する機会も多く日経トップリーダー、日経デジタルマーケティングなどにも寄稿する。JMS(日本モータースポーツ記者会)所属

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

7割が現役ということは、趣味のクルマとしてたまに乗るだけなので廃車になるまでの劣化が進まないということでしょうか。言い換えれば、普段乗りに使う人は少ないのですよね。(2017/09/04 13:54)

モデルごとに進化を続けているのは驚異的だが、そんなに改良する点が未だあると言うことはそれまでのモデルは不完全だったということ。他のモデルでは劇的な変化は話題にならないが、911はそれだけ期待されているということだろう。自動運転の世界になれば、こういう趣味車は売り上げが増えるだろう。(2017/09/04 09:20)

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