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安倍首相がインドに何度も行く理由

日本人のためのインド入門(1)

2017年9月8日(金)

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「新幹線」と「スズキ」が見せ場

 安倍首相が9月13日からインドを訪問することになった。安倍首相の訪印は2015年12月以来のことである。それ以前の2014年、2007年(第一次安倍政権時)にも訪印しており、首相として4度目のインド行きとなる。

 なぜ安倍首相はこれほど頻繁にインドを訪問するのか? 安倍首相は2006年12月に、インドのマンモハン・シン首相が訪日したとき、毎年交互に、両国の首相が相手国を訪問することを約束していた。毎年、首脳が交互訪問し会談を行う約束をした相手国は、日本にとってはインドが初めて、インドにとってはロシアに次いで2番目とのことである。日本とインドはお互いにそれぞれの国との関係をそれほど重要視しているということであり、2014年に就任したインドのモディ首相もすでに2度来日している。

2015年12月の訪印時には、デリーでの首脳会談の後、モディ首相は安倍首相をヴァラーナシ(ベナレス)に招待した。ヴァラーナシはヒンドゥー教の最高の聖地である。(写真:インド首相府提供)
「最後の超大国インド」/平林 博(著)/1700円+税

 今回の訪印では、安倍首相はインド西部のグジャラート州で2泊3日の日程をこなす。グジャラート州には日印経済協力の象徴的な場所があり、安倍首相の訪問が予定されている。それは「新幹線」と「スズキ」だ。また、グジャラート州はガンジーがインド独立への運動を展開した地である。ここで日本とインドはアジアの民主主義国として、「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」を確認することになる。

 ここでは、今年6月に刊行された拙著『最後の超大国インド』(日経BP社)の内容を一部転載しながら、安倍首相の訪印の狙い、すなわち日本とインドの協力関係構築について解説する。

新幹線方式の高速鉄道を建設へ

 まず今回の訪印の最大の見せ場は新幹線であろう。

 モディ政権になってから、安倍首相との間で合意したのが、高速鉄道に関する日本の協力だ。インドは6路線の高速鉄道を計画中で、諸外国の調査に委ねている。このうちムンバイとアーメダバード(グジャラート州最大の都市)を結ぶ約500キロの路線については日本が協力することが決まった。2015年の安倍首相訪印時に、ムンバイとアーメダバードを結ぶインド初の高速鉄道建設に日本の新幹線方式の採用で合意した。総事業費約9800億ルピー(約1兆8000億円)のうち、1兆円超の円借款を供与する方針だ。

コメント5件コメント/レビュー

インドは、日本がこれから先何世紀にもわたって友好的に付き合うべき国の一つには間違いない。2千年もの間お釈迦様の教えを大切にしてきた日本としては、歴史的にも民族的にも友好国としてこれからも対立をすることなく、付き合っていける政治体制を持っているといえる。極東軍事裁判で唯一欧米列強の戦勝国を相手に、その帝国主義的本質を暴き日本の無罪を主張したのも、インドのパール判事であった。アジアのもう一つの大国中国とは勿論友好的に付き合うべきであるが、一党独裁の共産主義的覇権主義を国是とし、未だに軍事力で支配しようとしている国とは一線を画す必要性が高い。インドは英国の被占領国であったがために、悲惨なこともあったが英語圏の国家としてのこれからのITを中心とした民主的な経済技術大国になることは間違いない。50年後には日本を追い越し、しかも国際政治的にも正しい国家になる可能性は大である。日本にとってはこれからの長い間スズキを始めとして、先進技術の輸出対象となる国である。中国への牽制も含め国家のトップがお互い変わっても友好的に付き合うべき国である。(2017/09/09 21:21)

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「安倍首相がインドに何度も行く理由」の著者

平林 博

平林 博(ひらばやし・ひろし)

日印協会理事長・代表理事

1963年東京大学卒業、外務省入省。在外公館では、イタリア、フランス、中国、米国などに勤務。本省では、経済協力局長などを歴任。駐インド特命全権大使などを経て、2007年外務省退官。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

インドは、日本がこれから先何世紀にもわたって友好的に付き合うべき国の一つには間違いない。2千年もの間お釈迦様の教えを大切にしてきた日本としては、歴史的にも民族的にも友好国としてこれからも対立をすることなく、付き合っていける政治体制を持っているといえる。極東軍事裁判で唯一欧米列強の戦勝国を相手に、その帝国主義的本質を暴き日本の無罪を主張したのも、インドのパール判事であった。アジアのもう一つの大国中国とは勿論友好的に付き合うべきであるが、一党独裁の共産主義的覇権主義を国是とし、未だに軍事力で支配しようとしている国とは一線を画す必要性が高い。インドは英国の被占領国であったがために、悲惨なこともあったが英語圏の国家としてのこれからのITを中心とした民主的な経済技術大国になることは間違いない。50年後には日本を追い越し、しかも国際政治的にも正しい国家になる可能性は大である。日本にとってはこれからの長い間スズキを始めとして、先進技術の輸出対象となる国である。中国への牽制も含め国家のトップがお互い変わっても友好的に付き合うべき国である。(2017/09/09 21:21)

下の方の意見に賛成です。インド人というのはビジネスの現場で聞く限り、中国人よりも遥かに難しい相手であり、自分の利益のために平気で手の平を返す国民性です。

安倍首相には、相手を信用しすぎず、したたかに諸外国と渡り合う強さと狡猾さを持ってほしいと思います。

その、ずるさがないのが日本国民から見た場合の安倍首相の魅力ではあるのですが。(2017/09/08 16:38)

購買力平価GDPという指標があります。これで平均GDPが1万ドルを超えると先進国と言われます。
6000ドルを超えたくらいからブーストが掛かり大きく伸び、先進国入りすると数年後には伸び率を減らしやがて平準化します。
中国も2000年代に先進国入りしたので、伸び率を減らしつつあります。
現時点でGDPを伸ばしているのは、先進国入りしても購買力減らさない米国(貯金と言う言葉を知らないらしい)と、インドくらい(インドはまだブースト途中)。
(人口が多く、教育レベルも高い国はそんなにない。人口だけならアフリカ諸国も該当するが、19世紀に欧米諸国が人的含むインフラを破壊し尽くしたので、ほんの数十年援助したくらいでは先進国入りは無理です。)
輸出国は彼らに触手を伸ばすが、いくら購買力があると言っても限りは有り、彼らは取引相手を有利な条件で選定中です。
日本は内需国だが、輸出国でもあり、彼らの購買力に期待するしかない。よって安倍首相が彼らと外交を繰り返すのは必然であります。。。(2017/09/08 16:15)

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