• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ル・マン敗北、豊田章男社長の言葉の意味

なぜトヨタは世界耐久選手権(WEC)を戦うのか(前編)

  • 藤野 太一

バックナンバー

2016年10月7日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「トヨタよ、敗者のままでいいのか。」

 自らを鼓舞し、逃げ場を切り捨てるかのようなキャッチフレーズを掲げ、臨んだ今年のル・マン24時間レースにおいて、中嶋一貴選手がドライブするトヨタTS050ハイブリッド5号車は、ゴールまで残り3分を切った時点でトップを走っていた。誰もがトヨタ悲願の初優勝を確信した次の瞬間、無情にもマシンはホームストレート上で止まってしまう。規定上、完走にすらならなかった(6号車が2位入賞)。

 レース後、豊田章男社長からコメントが発表された。

 ル・マン24時間耐久レースに、ご声援を送っていただいた皆様に心より感謝申しあげます。本当にありがとうございました。TOYOTA GAZOO Racingは、「敗者のままでいいのか」と、あえて自分達にプレッシャーをかけ、今までの悔しさを跳ね除ける戦いを続けてまいりました。メカニック、エンジニア、ドライバー、そしてサプライヤーの皆さま…戦いに携わる全ての者が、力を尽くし、改善を重ね、「もっといいクルマ」となって戻ってこられたのが、本年のル・マンであったと思います。

 ついに悲願達成か…と、誰もが、その一瞬を見守る中、目の前に広がったのは、信じがたい光景でした。トヨタのクルマも、速く、そして強くなりました。しかし、ポルシェは、もっと速く、そして強かった…。決勝の24時間…、そして予選なども含め合計で30時間以上となるル・マンの道を、誰よりも速く、強く走り続けるということは、本当に厳しいことでした。チームの皆の心境を思うと…、そして、応援いただいた全ての方々へ…、今、なんと申しあげたらよいか、正直、言葉が見つかりません。

 我々、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の“負け”を味あわさせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに…、そして、この“ル・マン24時間”という戦いに戻ってまいります。もっといいクルマづくりのために…、そのためにル・マンの道に必ずや帰ってまいります。ポルシェ、アウディをはじめ、ル・マンの道で戦った全てのクルマとドライバーの皆さまに感謝すると共に、また、一年後、生まれ変わった我々を、再び全力で受け止めていただければと思います。

 皆さま、“負け嫌い”のトヨタを待っていてください。よろしくお願いいたします。

 敗戦の弁を、しかも型どおりではなく、とても生々しい豊田章男社長自身の言葉で配信したトヨタ。「敗者のままでいいのか」と同様、日本の企業としては異例といえるメッセージだろう。彼らがそれほどに思いを寄せる“ル・マン24時間”とは何なのか。

 そして、ル・マン24時間を初めとするレースへの参加は、トヨタという企業にとって、どういう意味があるのか。

 トヨタのモータースポーツ活動の理解を拡げる役目を担う、モータースポーツマーケティング部TGR推進室室長の北澤重久氏と、ル・マン24時間を含めた世界耐久選手権(WEC、ウェックと読む)のレースマシン開発を司るレーシングハイブリッド・プロジェクトリーダーの村田久武氏、トヨタ自動車の2人のキーマンに話を聞いた。

(写真提供:トヨタ自動車 レース写真はすべて以下同)

 トヨタは2009年に豊田章男さんが社長に就任しました。いま思いかえせば、このタイミングから社内的にもモータースポーツに対する取り組み方や心もちが変わったのでしょうか? 

北澤:豊田が社長になって、“もっといいクルマを作ろうよ”をキーワードに、クルマでお客さまに笑顔になってもらおう、といった声を上げはじめました。その時に「では、その時のモータースポーツの役割とは何なのか」をもう一度考えなおしたわけです。

コメント4件コメント/レビュー

勝てないのは根性の差、文化の差だろう。
今回はトヨタ社長が景気に左右されること無く良い車を作ると断言しているので、今後に期待だが、本田のように業績が厳しいから撤退、底を脱したから再開みたいな甘いことをやっているようじゃ、永遠にヨーロッパには勝てない。(2016/10/11 15:50)

「トレンド・ボックス」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

勝てないのは根性の差、文化の差だろう。
今回はトヨタ社長が景気に左右されること無く良い車を作ると断言しているので、今後に期待だが、本田のように業績が厳しいから撤退、底を脱したから再開みたいな甘いことをやっているようじゃ、永遠にヨーロッパには勝てない。(2016/10/11 15:50)

「負け嫌い」良い言葉ですね! 勝負は表裏一体、勝ちがあるから負けがある。
その負けを真摯に受け止め次に繋げる。全力で挑んだことでの責任は問わない。
そして「日の丸」を背負ってオールジャパンで戦っている。全ての文章に共感しました!

このショッキングな負けを是非富士でリベンジして下さい!(2016/10/11 13:45)

トヨタが本当に変わりつつあるのが垣間見えます
凄いですね(2016/10/10 10:37)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長