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「百害あって一利なし」の日韓スワップ

真田幸光教授に「慰安婦像への対抗措置」を聞く(1)

2017年1月16日(月)

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1月4日、釜山の日本総領事館前。慰安婦像の前で安倍首相のお面を付け、ひざまずくパフォーマンスが(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

前回から読む)

 「そもそも韓国とのスワップは日本に必要なのか」――。真田幸光・愛知淑徳大学教授と話し合った(司会は坂巻正伸)。

「冷静さ欠く」と朝日が批判

慰安婦合意を覆し始めた韓国政府。さすがに日本政府も怒り、1月6日に「4つの対抗措置」を発表しました(「『民衆革命』は軍事クーデターを呼んだ」参照)。

■日本の「慰安婦像」への対抗措置
・長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事の一時帰国
・通貨スワップ再開に向けた協議の中断
・次官級による日韓ハイレベル経済協議の延期
・釜山総領事館員の釜山市関連行事への参加見合わせ

真田 幸光(さなだ・ゆきみつ) 愛知淑徳大学ビジネス学部・研究科教授(研究科長)/1957年東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒。81年、東京銀行入行。韓国・延世大学留学を経てソウル、香港に勤務。97年にドレスナー銀行、98年に愛知淑徳大学に移った。97年のアジア通貨危機当時はソウルと東京で活躍。2008年の韓国の通貨危機の際には、97年危機の経験と欧米金融界に豊富な人脈を生かし「米国のスワップだけでウォン売りは止まらない」といち早く見切った。

真田:ソウルの日本大使館前と釜山の日本総領事館前の慰安婦像を韓国が撤去するまで、日本は「4つの対抗措置」を粛々と進めるべきです。

 韓国側は「いずれ日本は対抗措置を取り下げる」と考えています。実際、日本側にも「日本のやり方は大人げない」と言う人がいて、政府がどこまでこの措置を貫くかは疑問です。

「大人げない」などと言う人がいるのですか?

鈴置:朝日新聞は1月7日の社説「韓国との外交 性急な対抗より熟考を」で「ここまで性急で広範な対抗措置に走るのは冷静さを欠いている。過剰な反発はむしろ関係悪化の悪循環を招くだろう。日本政府はもっと適切な外交措置を熟考すべきである」と主張しました。

 それに日本が1月9日に実行に移した「大使らの一時帰国」も「一時帰国」であって「召還」ではありません。いずれ大使らは韓国に戻ります。

真田:対抗措置を最後まで貫かないのなら、むしろ中途半端に拳(こぶし)を挙げない方がよいと考えています。日本政府は自国民を意識してこうした措置をとった側面もあるでしょう。

 それは理解できますが、でも中途半端なやり方は韓国に舐められてしまいます。逆効果になります。発表した以上はきちんと貫いていただきたい。

鈴置:同感です。韓国人は「日本に対しては何をやってもいい。本気で反撃してはこない」と考えています。

 「対抗措置」を下手に取り下げたら、その認識をますます強化してしまいます。すると韓国はさらに日本を侮蔑する行為に出るでしょう。

コメント70件コメント/レビュー

⑤長くなりましたが、一言で言うとあなたは「日本を保守するために通貨スワップぐらいくれてやれ」「金で解決できるのなら安いもんだ、そうすればよい」と言っているようですが、そもそもその「前提」すら崩れている、と言うことを理解されていない。

通貨スワップをくれてやっても、韓国は中国へと走るでしょう。今までの経緯からもそれが分かるでしょう。すでに「通貨スワップ」が、日本を保守する「堤防」にはなり得なくなっていると言うことを、あなたは分かってない。鈴置さんも含め、韓国に詳しい人間はそう言っているのです。
中国がサードを設置する韓国を、絶対に許すはずはない。
よっていずれは中国の圧力に屈し、中国陣営に走る韓国をさらに加速させるべく追い銭をやることはない、と。

お判りでしょうか?
何をどうしても、いずれ日本は自国の「軍備増強」を迫られることになります。
そうなってから慌てて準備をしても、もう遅い。今からじっくり議論を深め、日本国民にその覚悟を促し、ゆっくりと少しずつ動いて行くのが適切です。
世界の現状を俯瞰で見れば、この先どうなるかおぼろげに予測することができます。
あなたは固定概念に縛られるあまり、その「現状を俯瞰で見る力」が決定的に欠けている。
そう感じます。(2017/01/31 18:03)

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「「百害あって一利なし」の日韓スワップ」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

⑤長くなりましたが、一言で言うとあなたは「日本を保守するために通貨スワップぐらいくれてやれ」「金で解決できるのなら安いもんだ、そうすればよい」と言っているようですが、そもそもその「前提」すら崩れている、と言うことを理解されていない。

通貨スワップをくれてやっても、韓国は中国へと走るでしょう。今までの経緯からもそれが分かるでしょう。すでに「通貨スワップ」が、日本を保守する「堤防」にはなり得なくなっていると言うことを、あなたは分かってない。鈴置さんも含め、韓国に詳しい人間はそう言っているのです。
中国がサードを設置する韓国を、絶対に許すはずはない。
よっていずれは中国の圧力に屈し、中国陣営に走る韓国をさらに加速させるべく追い銭をやることはない、と。

お判りでしょうか?
何をどうしても、いずれ日本は自国の「軍備増強」を迫られることになります。
そうなってから慌てて準備をしても、もう遅い。今からじっくり議論を深め、日本国民にその覚悟を促し、ゆっくりと少しずつ動いて行くのが適切です。
世界の現状を俯瞰で見れば、この先どうなるかおぼろげに予測することができます。
あなたは固定概念に縛られるあまり、その「現状を俯瞰で見る力」が決定的に欠けている。
そう感じます。(2017/01/31 18:03)

④たとえ米国が中に入っていたとしても日本との軍事協力は断固として拒否するでしょう。

よって何をどう考えても、結局は中国の支配下に置かれることになるであろう韓国を獲られないための無駄な努力をするよりも、日本は「普通の国になるための努力に信じられないような時間と労力」をかけたほうが、長い目で見ると国益になる、と言うのが私個人の結論です。

そのような「覚悟」が日本には必要なのだ、と言うことです。
国民が納得しない、と言うのは言い訳です。改憲も含めて日本の存亡がかかっているのですから、「国民が納得するように粘り強く現状を説明せねばならない」のです。
「誰にとっても都合のいい」と言うのは間違いです。現在の状況は「日本の犠牲の上に成り立っている」ことをまず理解せねばなりません。

現状は刻一刻と変化しています。世界は今までとは異なる、未知の状況へと足を踏み込んだのです。それを理解していないと、状況を見誤ります。「今までと同じ」と言う固定概念は捨て去るべきです。
我々は変わらねばならない時に来ているのです。(2017/01/31 17:45)

③しかし政府が少しでも日本に協力的な政策を実施しようものなら、「売国行為だ!」と烈火のごとく町へ繰り出してデモを行うようになるのがオチです。政府がすでに国民を制御できない状態に陥ってしまっているのです。

次期大統領候補の全てがサード設置を白紙にするか、再交渉すると豪語している状況です。
米国はトランプ政権になっても、引き続き対北朝鮮の最前線として同盟を維持する意向のようですから、今すぐ在韓米軍を引き上げることはないでしょう。
と言うことは、サード設置を強く要請してくると思われます。
一方で、中国は現在韓国に対して段階的な制裁を続けており、そのレベルを上げてでも必死でサード設置を阻止してくるでしょう。
どちらに転んでも軋轢は避けられないでしょうし、国論を二分しての争いになる可能性も、クーデターが起こる可能性も否定できません。

このことからも日本がどのように行動しても、韓国が中国に走る時期が「早いか遅いか」だけで、結局最後には中国の支配下に置かれることになる、と言うのが分かりますでしょうか?
日本が出来ることは限られているのです。あとはもう韓国と韓国民が選択すべきことですが、彼らは「反日宗教」がある限り、(2017/01/31 17:44)

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