• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「北の核」潰しの決意を日韓に質したマティス

「米国と共に戦うか、さもなくば……」

2017年2月9日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

訪韓したマティス米国防長官は黄教安大統領代行をどう“値踏み”したのか(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

前回から読む)

 米国のマティス(James Mattis)国防長官が韓国と日本を訪れた。「北朝鮮の核」と戦う覚悟があるか、見定めるためだ。

トランプの暴言封じ

鈴置:マティス国防長官が2月2、3の両日に韓国を訪れ、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行や韓民求(ハン・ミング)国防長官と会談しました。

 マティス長官のメッセージは明快でした。聯合ニュースの「米国防長官『韓米同盟強化など、米国の安保公約不変』」(2月2日、韓国語版)によると、以下のように言明しました。

  • 米韓同盟の強化と拡大抑止など、米国の安全保障への公約は不変であるという事実をもう一度明確にする。

2月3日に日本で安倍晋三首相に述べたのと同じ文言ですね。

鈴置:ええ、全く同じです。日本の外務省の「マティス国防長官による安倍総理大臣表敬」(2月3日)を見ると分かります。

 トランプ(Donald Trump)大統領は選挙期間中、韓国や日本を「安保ただ乗り」と批判。「自分は自分で守れ」などと同盟を軽視する姿勢も見せました(「トランプとオバマの間で惑う朴槿恵」参照)。

 マティス長官の日韓訪問はその修正、つまり「同盟の確約」が目的の1つでした。日経の吉野直也ワシントン支局長が「『狂犬』が狙ったトランプ氏の暴言封じ 日韓訪問」(2月4日)で指摘しています。

共に戦う決意はあるか

 当然のことですが、「同盟の確約」には無言のうちに条件が付いています。敵――現時点では核武装間近の北朝鮮と、共に戦う決意があるのなら、です。それを見極めるのがマティス国防長官の旅の最大の目的だったのでしょう。

 彼は「狂犬」(Mad Dog)のあだ名を持ちます。韓国へ向かう際、核戦争用の空中指揮機――別名「最後の審判の日の飛行機」(Doomsday Plane)の中で以下のように語りました。国防総省の「Mattis Describes Overseas Trip as Opportunity to Listen to Allies’ Concerns」で読めます。

  • together we confront the North Korean situation.
  • I want to listen to them, engage with their political leaders, listen to some of their briefs, [and] get an understanding of their view of the situation.

 「我々(米日韓)は北朝鮮の状況に共に立ち向かう」と述べた後、「(日韓の)政治指導者の説明を聞き、現状をどう見ているのか理解したいのだ」と、訪韓・訪日の目的を説明しました。

 「説明を聞きたい」とへりくだった言い方をしましたが、要は「米国と肩を並べて戦う決意はあるのか」と問い質しに日韓に行くと言ったのです。

コメント31件コメント/レビュー

鈴置さんの記事を読んで、最近は日米中韓が関連するニュースの見方が変わってきました。

つい最近も日中国交正常化45周年記念で歌舞伎の公演が決まりましたが、中国は韓流締め出し中なので韓国にしてみれば「日本はまたうまく中国に取り入っている」ってことになるのでしょうね。
中国はそのへんも意識してやっているように思えますが、深読みしすぎでしょうか(2017/02/11 10:51)

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「「北の核」潰しの決意を日韓に質したマティス」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

鈴置さんの記事を読んで、最近は日米中韓が関連するニュースの見方が変わってきました。

つい最近も日中国交正常化45周年記念で歌舞伎の公演が決まりましたが、中国は韓流締め出し中なので韓国にしてみれば「日本はまたうまく中国に取り入っている」ってことになるのでしょうね。
中国はそのへんも意識してやっているように思えますが、深読みしすぎでしょうか(2017/02/11 10:51)

記事の内容とは関係ありません。
このシリーズの記事のコメントの中で積読(つんどく)との文言が散見されます。
前後関係からすると精読のの意味と同じように使われていますが、
積読と精読では全く意味が逆のような気がします。

私は寡聞にて知りませんが、最近のネットの世界では積読を読まないで
ほっておくとの意味でなく、よく読むとの意味で使うのでしょうか。(2017/02/10 13:04)

三点、コメントします。先ず今回の米国の行動は半島からの軍事力の撤退は無い=半島での覇権を譲る気は無いと観ます。韓国を助けるのは二次的効果であって、まずは米国の覇権を諦めないとのトランプ政権の意思表示ですね。THAADの配備は実際はフィリピン辺りが適当だと思いますが、北朝鮮が何れかの時点で米国に到達可能な弾道ミサイルの開発完了前に韓国に配備できるなら、それは持っての幸いということでしょう。日本には既に配備済みのため、米国向けのミサイルならそのTHAADで捕捉可能という点に鑑みても、対中国外交カードと観ます。

次に、韓国の次の政権が中国寄りとなり、且つ、THAAD配備を見直すとしても、米国は配備を強行するでしょう。理由は上記の通りです。嘗てスービックを捨てた米国は、スービックの戦略的価値を見誤った苦い経験があります。まさか、中国が人口の島を作ってしまうとは想定に無かったからでしょう。また、フィリピンの地政学的価値が低かったというのも作用したと考えます。韓国は基本的にはお荷物です。米国が嘗てのデフォルトの時、日本が助けることを許さずIMFによるもので対応したのも、コントロールを失わないためだったのですが、結果、逆恨みが発生して反米気運が高まってしまいました。次のデフォルトは可能性が日々高まっており、今回の訪韓は軍事的な同盟についてのみのためIMFでの救済には触れられておりません。しかし、経済的支援もする、というニュアンスを韓国側に感じさせるのに充分だったはずです。

最後に、米軍が撤退しないとなれば、例え韓国が経済的なデフォルトを再度起こすとしても、我が国が救済する意味は無くなりました。スワップについては、これまで何度も繰り返された、金で韓国を独立国として持たせておく、そのことで米国の軍事力を半島に留める。この点が、中国寄りの政権になってもグアンタナモ同様に居座るに変化しました。スワップの供与は、日韓合意が完了してから考えれば良い状況に変化したと観ます。(2017/02/10 08:47)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長