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文在寅が大統領になったら移民する

「米国に捨てられていいのか」と叫ぶ韓国紙

2017年4月19日(水)

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文在寅(左)と安哲秀、2人の大統領候補は韓国をどこへ導こうとしているのか(セウォル号事故3周年追悼式にて 写真:YONHAP NEWS/アフロ)

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 大陸勢力側に行くのか、海洋勢力側に残るのか――。大統領選挙を目前に、韓国が揺れる。

中国圏に行く韓国

鈴置:「このまま行けば米国から見捨てられる」と韓国の保守系紙が相次いで国民に訴えました。

 中央日報のコラムニスト、チョン・ヨンギ記者は「米中に捨てられる韓国」(4月10日、日本語版)を書きました。韓国語版(4月10日)にも同じ見出しで載せています。

 5月9日の大統領選挙で左派か中道の大統領が選ばれそうだが、そうなれば米国は韓国から兵を引くであろう、と警告したのです。ポイントを訳します。

  • 近い未来、韓国の自主的平和主義者が描く反米的理想が実現するかもしれない。
  • 在韓米軍へのTHAAD(=サード、地上配備型ミサイル迎撃システム)配備を、次期政権が国会の議決を通じ拒否する可能性が十分にあるからだ。
  • (合わせれば国会の議席の過半数を占める)「共に民主党」と「国民の党」は党論でTHAAD配備に事実上反対している。
  • さらに次期大統領が(北朝鮮への外貨送金パイプとなっている)開城(ケソン)工業団地の再稼働と金剛山(クムガンサン)観光を宣言し、金正恩委員長に首脳会談を提案すれば、韓国は外交的に親中国圏に分類されることになる。
  • 中国はTHAAD配備容認への報復を中断するだろう。しかし韓国は対北朝鮮制裁を細密に規定した国連決議案の違反国になる。北朝鮮の核・ミサイル開発を現金で支援する国として非難される。

 次の大統領は左派「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表か、中道をうたう「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)前共同代表のどちらかと見なされています。

 4月以降の世論調査で両者がいずれも30―40%の支持率を誇るのに対し、保守系候補の2人はとも数%に留まっているからです。弾劾され下野した朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領への不信感が「保守離れ」を生んだのです。

コメント29件コメント/レビュー

移民は受け入れる国があってこそ実現するものです。(2017/05/07 14:42)

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「文在寅が大統領になったら移民する」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

移民は受け入れる国があってこそ実現するものです。(2017/05/07 14:42)

韓国の為政者が、家族以外の人を守ろうという気概も責任感もないという、長い歴史の賜物です。よって、いまこの現実があるのだと思います。(2017/04/26 17:05)

新アチソンライン構築はかねて判っていたし、それが極東の地政学的パランスを「回復」すると思う。そもそも朝鮮半島への米国介入は「日本防衛」のためだった。冷戦終結から四半世紀、たとえ半島全体が反米赤化しても、日本がその影響を受けるはずもない。
前にも書いたと思うが、米国はとっくに半島撤収を計画している。とは言え「核つき統一」は許容しがたい。日本の核武装化を促すからである。
米中の「落としどころ」として北の完全核無力化ののち、中国の傀儡化。朝鮮動乱の完全終結を待ち、米軍は一部を残して撤退を始めるだろう。
ここ十数年以内に、中国主導で南北はついに統一するはずだ。ただし非核重武装の中立国で、親中反日国家となるのは仕方ない。
日米海洋同盟にとって、大陸付属地たる半島は死守すべき地域ではない。むしろより重要な橋頭堡は、やはり台湾だろう。台湾の独立こそ海洋同盟にとって死活的に重要と考えている。(2017/04/21 10:36)

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