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しょせんは米中の掌で踊る南北朝鮮

北朝鮮は分割占領か、単独占領か

2018年4月24日(火)

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20日に平壌で開催された北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会に出席する金正恩委員長(写真:KCNA/UPI/アフロ)
●北朝鮮の非核化を巡る動き(2018年)
1月1日金正恩「平昌五輪に参加する」
1月4日米韓、合同軍事演習の延期決定
2月8日北朝鮮、建軍節の軍事パレード
2月9日北朝鮮、平昌五輪に選手団派遣
3月5日韓国、南北首脳会談開催を発表
3月8日トランプ、米朝首脳会談を受諾
3月26日金正恩訪中、習近平と会談
4月1日頃ポンペオ訪朝、金正恩と会談
4月17―18日日米首脳会談
4月21日北朝鮮、核・ミサイル実験の中断と核実験場廃棄を表明
4月27日南北首脳会談
5月末から6月米朝首脳会談
米朝首脳会談の後 習近平、訪朝か

前回から読む)

 北朝鮮と韓国が激しく動く。だが、よく見ると米中の掌の上で踊っているに過ぎない。

世界を欺くペテン劇

北朝鮮が核・ミサイル実験の中断を表明しました。

鈴置: 4月20日、朝鮮労働党が中央委員会総会を開き採択しました。もちろん、ペテン――世界を欺く偽装平和攻勢です。

 総会ではまず、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「我が党の課題について」を報告。討議を経て「決定書」が採択されました。そのうち、核に関連する項目は4つです。

 北朝鮮のサイト「我が民族同士」の「金正恩委員長の指導の下に朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会が行われる」(4月21日、日本語版)から要約して引用します。

  1. 核兵器開発を完了したと宣言する。
  2. 核実験とICBM(大陸間弾道弾)の発射実験を2018年4月21日以降は中止し、核実験場を廃棄する。
  3. 世界的な核軍縮のために、核実験の全面中止の国際的な努力に合流する。
  4. 威嚇されない限り核兵器を絶対に使用しないし、いかなる場合も核兵器・技術を移転しない。

 ②の「核・ミサイル実験の中止」はニュースではありません。米国が対話開始の条件として要求した案件です。北朝鮮は訪朝した韓国特使の口を通じ、すでにその受け入れを表明しています(「『文在寅の仲人口』を危ぶむ韓国の保守」参照)。

 3月6日、青瓦台(韓国大統領府)は「鄭義溶首席特使の訪朝結果 言論発表」で以下のように発表しています。

・対話が続く間は、北側は追加の核実験と弾道ミサイルの試射など戦略的な挑発の再開はしないことを明らかにした。同時に核兵器はもちろん、在来型の兵器も南側に使わないことを確約した。

核保有国クラブに入りたい

 ②の「核実験場の廃棄」は完全なペテンです。新たな核実験場を別のところに作るのは容易です。北朝鮮が廃棄すると表明したのは豊渓里(プンゲリ)の実験場と思われますが、相次ぐ核実験で坑道が崩落し、使えなくなったと言われています。廃棄せざるを得ない実験場でしょう。

 前例があります。2008年6月27日、北朝鮮は老朽化した寧辺(ニョンビョン)の原子炉の冷却塔を自ら爆破しました。2006年10月の1回目の核実験で世界のまなざしが厳しくなった後のことです。

 米国務省の北朝鮮担当者とともに現場に招待された米CNNや日本のTBS、韓国のMBCなどは、その光景を動画で報じ、北朝鮮が平和路線に転換したかの印象を世界に拡散しました。

 この原子炉はプルトニウムの抽出用でした。北朝鮮は核兵器の素材をプルトニウムからウラニウムに替えており、この原子炉は不要になったと見る専門家もいます。今回の「核実験場の廃棄」宣言も同じ手口――不要品の廃棄を宣伝に使う――です。

コメント73件コメント/レビュー

>韓国の文大統領は、何族の出身ですか?

何族でも知ったことじゃないし、変わることじゃないです。

何族の誰が決めようが、国民が選出した代表であり、その人が決めたことは変わらない。
もちろん、政権が変わっても簡単には反故にはできない。
(日本でも、民主政権のやらかした後始末に苦労していますが)

民主政治というのはそういうもの。
そこが気になるなら、すでに国際常識から乖離しています。(2018/05/15 14:57)

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「しょせんは米中の掌で踊る南北朝鮮」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>韓国の文大統領は、何族の出身ですか?

何族でも知ったことじゃないし、変わることじゃないです。

何族の誰が決めようが、国民が選出した代表であり、その人が決めたことは変わらない。
もちろん、政権が変わっても簡単には反故にはできない。
(日本でも、民主政権のやらかした後始末に苦労していますが)

民主政治というのはそういうもの。
そこが気になるなら、すでに国際常識から乖離しています。(2018/05/15 14:57)

韓国は悲しいかな、戦後レジームの負の遺産の塊のような国なので、
ここらでトリアージして精算、という可能性もないではないかと。

日本からの間接搾取装置、民主資本主義のショールームとして甘やかされていたものを
"兄"だ、被害者だと勘違い、民族レベルで特権階級か何かのように相互洗脳。

冷戦も終結し、アチソンラインまで戻っても問題なくなった。
財閥の資本をファンドで抑え、家計を負債でボロボロにするまで国内搾取。
役割は終わりつつあり、撤収前の"かっぱぎ"は着々と進んでいたのに、
それを知ってか知らずか、ワガママと蝙蝠で好き放題やってきたツケがくる。
洗脳されてしまった国民にはお気の毒ながら、今後何があっても因果応報かと、

その後の半島が、どのような形で残るのか。
中国の属州か、信託統治か、荒野+難民となるのかはわかりませんが、
世界の常識が通じない世論が形成される国民性なので、良い扱いは想像できない。
まさか米中の間で蝙蝠するとは、正気を疑うレベル。(2018/05/15 12:15)

日本が弱小韓国を助けるため天文学的な支援をしたのにも関わらず、まさに恩を仇で返す格好で、韓国は歴史捏造と反日プロパガンダで日本を憎悪し日本人を貶め続けている。
韓国をくさすのが目的ではない。捏造を背景にした韓国からの攻撃から防衛するのが目的で、そのために事実を知るこが大事だと思います。(2018/04/28 19:43)

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