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日本の「被害者なりすまし」を許すな

「ヒロシマ」で大騒ぎの韓国(1)

2016年5月25日(水)

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原爆で廃墟と化した広島。71年後のオバマ大統領の訪問は、「パンドラの箱」を開けることになるかもしれない(写真:AP/アフロ)

 韓国メディアがざわめく。「米国と日本がますます仲良くなる」と勘違いしたからだ。

韓国は大損

オバマ(Barack Obama)大統領が広島を訪問するというので、韓国紙が大騒ぎしています。

鈴置:5月26日から開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に出席した後、翌27日に現職の米大統領として初めて広島平和記念公園を訪れます。

 オバマ大統領はそこでスピーチしますが、米国が核兵器を使ったことに関する「道義的責任」にも触れると見られます。

 韓国メディアはこの計画が正式に発表される前から一斉に反発し、大統領の広島訪問に強い懸念を表明してきました。

なぜ反発するのでしょうか。韓国は今、北朝鮮の核の脅威に直面しています。そんな中、オバマ大統領が「核なき世界」を呼び掛けるため広島を訪問するというのに……。

鈴置:日本が外交的得点を稼ぐ一方、自分が大損とすると考えたからです。

つけ上がる日本

なぜ「日本が得して韓国が損する」のでしょうか。

鈴置:韓国人の目にはそう映るのです。彼らは独特の外交観を持っています。それを基に日本に奇妙な外交戦を仕掛け、しばしば自滅します。

 2015年に安倍晋三首相の米上下両院演説を阻止しようと国を挙げて取り組んだのがいい例です。この時も日本が得をし、韓国が損をすると彼らは危機感を深めたのです(「『アベの議会演説阻止』で自爆した韓国」参照)。

 結局、阻止できなかったばかりか、米国との関係も悪化しました。米国が日本との同盟を強化しようとしている時に、日米離間を必死で図る韓国は異様な目で見られたのです。米外交関係者は「韓国疲れ」(Korea Fatigue)などと上品な言い方で表現していましたが。

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「日本の「被害者なりすまし」を許すな」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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