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「米国の尾」を踏みつけた韓国

「オバマは韓国人慰霊碑を無視した」(5)

2016年6月23日(木)

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ハワイは併合した米国ではなく中国のもの――中国の「帝国主義批判」が始まった。韓国は米国の側に立つのか、中国の側に立つのか

前回から読む)

 「植民地支配」を新たな外交カードに育てたい韓国。「広島訪問」でも画策した。しかし空振りし「米国の尾」を踏むだけに終わった。

「裏書き」を貰うのに失敗

前回の話で、ようやく分かりました。韓国人が、広島を訪れたオバマ(Barack Obama)大統領に「日本の植民地支配」を叱りつけてもらおうとしたことが。

鈴置:もっとも「植民地カード」に裏書きしてもらうのには失敗しましたけれどね。オバマ大統領は韓国人慰霊碑に行かなかったのです。

でも、大統領は広島での演説で「thousands of Koreans」も被爆したと語りました。

鈴置:うるさく言ってくる韓国にある程度、対応したのは確かです。ただ、広島演説「Remarks by President Obama and Prime Minister Abe of Japan at Hiroshima Peace Memorial」をよく読むと、日本の植民地支配を批判したと取られる表現は避けています。

 韓国紙が言い募る「強制連行された」といった形容詞が「thousands of Koreans」に付いているわけではありません。

「半島出身の人々」

確かに、そうでした。

鈴置:ことに日本語版「広島平和記念公園におけるバラク・オバマ大統領の演説」を見ると「植民地」に関し言質を取られないよう、米政府が相当に神経を使ったのが分かります。

 米政府は日本語版を仮翻訳と呼んでいますが、英文が正式の文書であるとの意味で「仮」なのです。とりあえずの適当な訳だとか、後で本当の訳が出る、というわけではありません。相当に考えられた訳文です。

 「thousands of Koreans」は仮翻訳――日本語版では「何千人もの朝鮮半島出身の人々」と訳されています。

 もし、これを「何千人もの韓国人」とか「何千人もの朝鮮人」と訳せば「韓国」ないし「朝鮮」という別の国が当時あって、あるいは別の国が存在すべきであって、その国の国民が広島や長崎で働かされていた――と米国が認識していると受け取られかねない。

 「朝鮮半島出身の人々」なら素直に読む限り、朝鮮半島という地域の出身だけれど併合により日本人になっていた人々――との意味になります。

 被爆した朝鮮人の多くは自由意思で、一部は徴用で働きに来た人でした。後者は日本国民の義務を果たしていたわけです。

 韓国各紙の「強制的に広島や長崎に連れて来られて被爆した」との主張には与しない翻訳になっているのです。

 なお、「強制連行」との主張がいかに根拠のないものであるかについては、東京基督教大学の西岡力教授が『日韓「歴史問題」の真実』に詳しく書いています。

コメント26件コメント/レビュー

著名な戦略家であるエドワード・ルトワックは近著『中国4.0』で「韓国から見えてくる真実」として、次の様に触れている。――今日の韓国人は、自分たちの祖父たちを恥じている。その恨みが現在の日本人に向けられている。だからこそ、彼らは決して日本人を許せないのだ。
――要するに、日本に従った祖父たちが許せないので、何かあれば、日本の悪辣な?植民地支配を持ち出すしかないのだ。この指摘はシンプルだが韓国人の本質を突いていると思う。

日本人(私)から見れば、韓国人のすべきことは「日韓併合の(厳しい)総括(反省)」だと思うが、呉善花(オ・ソンファ)さんが『韓国併合への道』で指摘されているとおり、これまで韓国メディア、や知識層は出来なかったし、将来的にも難しいだろう。

従って、楽な方を選択する結果、反日と歴史問題のイチャモンは未来永劫続くことになり、また、今後も、日本を悪とする考え方に固執するあまり、「米国の尾」を踏むことも起こることだろう。(2016/06/26 11:31)

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「「米国の尾」を踏みつけた韓国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

著名な戦略家であるエドワード・ルトワックは近著『中国4.0』で「韓国から見えてくる真実」として、次の様に触れている。――今日の韓国人は、自分たちの祖父たちを恥じている。その恨みが現在の日本人に向けられている。だからこそ、彼らは決して日本人を許せないのだ。
――要するに、日本に従った祖父たちが許せないので、何かあれば、日本の悪辣な?植民地支配を持ち出すしかないのだ。この指摘はシンプルだが韓国人の本質を突いていると思う。

日本人(私)から見れば、韓国人のすべきことは「日韓併合の(厳しい)総括(反省)」だと思うが、呉善花(オ・ソンファ)さんが『韓国併合への道』で指摘されているとおり、これまで韓国メディア、や知識層は出来なかったし、将来的にも難しいだろう。

従って、楽な方を選択する結果、反日と歴史問題のイチャモンは未来永劫続くことになり、また、今後も、日本を悪とする考え方に固執するあまり、「米国の尾」を踏むことも起こることだろう。(2016/06/26 11:31)

次の大統領は誰が選ばれると思いますか?米国ではなく、韓国の大統領についてです。
おそらく左派・左翼の人物が選ばれるのではないかと、私は考えています。
そうなれば、金大中・盧武鉉の親北路線に再び戻ることになります。

おっしゃるように中国接近が今後加速するなら、もしも左派・左翼の人物が大統領に選ばれると、韓国は日米から中国・北の陣営に行ってしまい、もう戻って来ない気がします。
もっとも、米国が韓国をどう扱うかにもよりますが。
いかがお考えですか?(2016/06/24 19:49)

他のコメントで
>オバマスピーチで米国人被爆者への言及もなかった
とありましたが、原文にさらっと目を通してさえいないのですね。”We come to mourn the dead, including over 100,000 in Japanese men, women and children; thousands of Koreans; a dozen Americans held prisoner. ”のとおり、Koreansの直後に出てくるんですよ。(2016/06/24 16:35)

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