• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「戦闘モード」に韓国を引き込んだ米国

トランプと文在寅は「かりそめの同盟強化」を謳った

2017年7月6日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「親北」文在寅大統領をひとまず「戦闘モード」に引き込んだトランプ大統領だが、その笑顔と握手の“賞味期限”は短そうだ(写真:AP/アフロ)

前回から読む)

 トランプ(Donald Trump)大統領がいとも簡単に文在寅(ムン・ジェイン)大統領をねじ伏せた。

対話を勧めるはずが

鈴置:米韓は6月29、30日、ワシントンで首脳会談を開きました。文在寅大統領は北朝鮮との対話を勧めに訪米しました。しかしトランプ大統領は逆に、韓国を北朝鮮包囲網に引き込みました。

 会談後に発表された共同声明「Joint Statement between the United States and the Republic of Korea」(6月30日、英語)で韓国は「北朝鮮の核武装に全力で立ち向かう」と約束させられました。

 まず、共同声明は最初のパラグラフで「両大統領は北朝鮮の脅威に共同して立ち向かうとの約束を確認した」と謳いました。原文は以下です。

  • both presidents remain committed to jointly addressing the threat posed by the Democratic People’s Republic of Korea (DPRK).

 2パラ目では「韓国は北朝鮮の核・ミサイルの脅威を打ち砕くために必要な共同防衛能力を引き続き確保していく」と踏み込みました。

  • The ROK will continue to acquire the critical military capabilities necessary to lead the combined defense, and detect, disrupt, destroy, and defend against the DPRK’s nuclear and missile threats,

金正恩は「はったり」

北朝鮮が着々と核武装を進めています。当然の合意と思いますが……。

鈴置:文在寅政権に「常識」は通用しません。いまだに「金正恩(キム・ジョンウン)の核武装計画は『はったり』に過ぎない。本心は対話を望んでいる」と主張しているのです。6月20日の米CBSとのインタビューでも以下のように語りました。

  • there is a possibility that Kim Jong Un continues to make the bluff with his nuclear weapons programs. But deep inside he is actually yearning or wanting dialogue.

 だから米国は「北の脅威に真正面から立ち向かう」との念書を文在寅大統領に書かせたのです。

 文在寅政権は「北朝鮮が核・ミサイル実験を中断すれば無条件で対話に応じる」とも宣言していました。いわゆる「凍結論」です(「『米韓合同演習』を北に差し出した韓国」参照)。「はったり」との認識を持つ以上、そうなるのでしょう。

 これに対し、米国や日本は「韓国の主張する対話路線は北朝鮮に核武装のための時間とカネを与えるだけ」と危惧しています。対話を始めれば、北朝鮮はその最中は経済制裁を強化されないし、攻撃もされないからです。

 米国は文在寅政権の対話路線にはっきりと歯止めをかけました。共同声明の5パラ目で「両国は北朝鮮との対話において緊密に協調する」つまり「抜け駆けして安易な対話に走るな」と韓国を縛り上げたのです。

  • The two sides will closely coordinate on a joint the DPRK policy, including efforts to create conditions necessary for denuclearization talks, through a high-level strategic consultation mechanism.

コメント56件コメント/レビュー

>北の熊さんが抜けてますよ。

はいはい、そうですね。北の熊さんを加えて4か国にすることは、やぶさかではありません。
ただ、あの国は科学・芸術面で天才を出せる国ですし、油断はできないけど交渉は可能な国です。
他の3国と同一視はしておりません。(信用できるかどうかは別ですが)


>彼の国が先の大戦で不可侵条約を一方的に破って我が国に侵攻した事をお忘れか?

この件は、連合国側の同意のもとで対日参戦したわけで、溺れた犬は何とやらの世界ですな。
滅びそうになった国との条約を守り通す国なんか無いと考えるのが妥当でしょうかね。
信義なんて存在しない世界で条約を締結しているわけなんで、国力が衰微したら恐ろしいことになります。アメリカだって心の奥底では信用しておりません。(2017/07/12 21:53)

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「「戦闘モード」に韓国を引き込んだ米国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>北の熊さんが抜けてますよ。

はいはい、そうですね。北の熊さんを加えて4か国にすることは、やぶさかではありません。
ただ、あの国は科学・芸術面で天才を出せる国ですし、油断はできないけど交渉は可能な国です。
他の3国と同一視はしておりません。(信用できるかどうかは別ですが)


>彼の国が先の大戦で不可侵条約を一方的に破って我が国に侵攻した事をお忘れか?

この件は、連合国側の同意のもとで対日参戦したわけで、溺れた犬は何とやらの世界ですな。
滅びそうになった国との条約を守り通す国なんか無いと考えるのが妥当でしょうかね。
信義なんて存在しない世界で条約を締結しているわけなんで、国力が衰微したら恐ろしいことになります。アメリカだって心の奥底では信用しておりません。(2017/07/12 21:53)

>現状では、アメリカの核の傘に入っていなければなりませんが、アメリカだって自国の利益が第一なのは明らかです。日本は、冷徹に単独でも負けない(勝つ必要はありません)戦力を保有しなければなりません。隣国に、国際法を無視するであろう国が3つもあるのですよ。

北の熊さんが抜けてますよ。
彼の国が先の大戦で不可侵条約を一方的に破って我が国に侵攻した事をお忘れか?(2017/07/12 01:07)

確か21世紀に入って3ヵ国程度が独立したはずですが、消滅した国はまだないはず。韓国が消えれば1975年の南ベトナム以降、初めてになるかもしれません。(2017/07/11 11:41)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長