Winter Festa2017-2018

「米帝と戦え」と文在寅を焚き付けた習近平

中韓首脳会談で「反米自叙伝」を称賛

7月6日に中韓首脳がドイツ・ベルリンで初会談。習近平主席は米韓分断に全力を挙げた(写真:新華社/アフロ)

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 米国が韓国を「戦闘モード」に引き込んだら、即座に中国が返し技。韓国を米国から引きはがしにかかった。

主導的な努力を支持

鈴置:7月6日午前、ベルリンで開いた中韓首脳会談で、習近平主席は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「米国の言いなりになるな」と教示しました。

 聯合ニュースの「習主席 文大統領の対北姿勢を支持=初の会談で」(7月6日、日本語版)から引用します。

  • 習近平主席は文大統領との初会談で「南北対話再開と南北間の緊張緩和によって朝鮮半島に平和を定着させようとする文大統領の主導的な努力を支持し、積極的に協力する」と述べた。韓国大統領府(青瓦台)が伝えた。

 米国は北朝鮮の非核化のためなら軍事行動も辞さない構えです。一方、韓国はあくまで対話で解決すべきだと主張しています。

 習近平主席は文在寅大統領に「米国に平和的な解決を要求し続けろ」と申し渡したのです。もちろん米韓にスクラムを組ませないようにするためです。

 新華社の記事「習近平中国主席、文在寅韓国大統領と会見」(7月7日、韓国語版)によると、習近平主席が使った言葉は「主導的な努力」ではなく「積極的な試み」でしたが、意味は同じでしょう。

アメリカの言いなりになるな

 神戸大学大学院の木村幹教授は習近平発言を受け、以下のようにツイートしました。

  • 「韓国の主導的な役割を期待」って、普通に考えてアメリカの言いなりになるなよって事だよなぁ。

 習近平主席はよほど米韓の間にくさびを打ち込みたいのでしょう、会談では文在寅大統領の著書まで引用しました。

 聯合ニュースの「習近平、文大統領の自叙伝の中の『長江後浪推前浪』に言及し『注目』」(7月6日、韓国語版)は以下のように伝えました。

  • 習主席は「長江の後ろの波が前の波を押すとの名言を自叙伝に引用し、政治的な所信を明らかにしたことに対し深い印象を持った」と述べた。

 自叙伝とは『文在寅の運命』(2011年6月刊、2017年5月に再刊)です。前書きに次のくだりがあります。

  • 河の水は左に激しくぶつかり、右に急角度で曲がりもするが、結局は海に行く。「長江後浪推前浪」というではないか。そのように長江の後ろの波が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)と参与政権という前の波を滔々と押し通さねばならない。

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著者プロフィール

鈴置 高史

鈴置 高史

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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いただいたコメントコメント66件

>特異な思考をする韓国人については、お蔭様で理解が進んできたのですが、分断しているとはいえ同じ民族の北朝鮮人民も同じような思考法なのでしょうか?

その昔NHKで、北朝鮮との交渉役だったソ連の人の回想録を元にしたドキュメンタリー番組が放送された事があったんだけど、よほど扱いに苦労したらしく「ほぼ愚痴」だった記憶があるなー。
多分、南北でそれほど思考に変わりはないと思うよ。(2017/07/25 22:58)

特異な思考をする韓国人については、お蔭様で理解が進んできたのですが、分断しているとはいえ同じ民族の北朝鮮人民も同じような思考法なのでしょうか?

それとも、独裁政権下でガラパゴスのような特殊進化? 隣国に面倒な国を3つ(4つ?)も抱えると大変です。 北朝鮮からは情報が伝わってこないから、理解も進まないでしょうね。(2017/07/22 21:47)

「私は日本人なので、「あなたの国の無秩序な行い」と言われると困ってしまう」方へ、

> 多くのかたに誤解なく文章を書いて伝えるむずかしさを感じていますが、

と言われておりますが、都度あなたが投稿されるコメントは議論に負けないための議論に終始し、元の主張・論旨からズレて行っております。
反論が多いのはそのためではないでしょうか?

私はあなたが日本人であろうがなかろうがどうでも良いと考える一人ですが、以下の考えには同意致します。

> 私は中国と対抗するのは並大抵のことではないと思っています。
> 私は多くの国にとって、日本より中国の方が魅力的な貿易国だと思っています。
> 2者択一になったら中国の味方になるだろうと危惧しています。
> 民主主義がどうのこうのいっても、西欧は中国の非民主的な振る舞いに事実上目をつむっています。

ただし、そのための対抗策として「韓国との協力」はあり得ませんね。
むしろそのための徒労は中国に利すると思っております。(2017/07/22 15:44)

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