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韓国人の「自嘲」が生んだ「卑日」

今度は日本が見下される番だ

2015年8月7日(金)

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恐ろしいほどの韓国人の自嘲。それが激しい「卑日」に変容した。

「葉銭」は自嘲の言葉

前回は「崇日」の時代があり、それが「反日」の爆発を抑えていた、という話でした。

鈴置:私のソウル在勤時代、まだ「葉銭」(ヨプチョン)という単語が使われていました。自嘲、卑下の言葉で「旧弊にしがみついて没落した韓国人」というぐらいの意味でした。

 もともとは朝鮮朝の銅貨を指す単語だったそうです。それが「日本が紙幣を持ち込んだのに、古臭く使いにくい銅貨にしがみついた朝鮮人」という意味に転じ、さらには近代化に失敗した結果、日本の植民地に転落した自らを嘲笑う言葉に使われるようになった――と聞きました。

 日本語にはそれに相当する、自嘲の単語は見当たりません。19世紀末、近代化に乗り遅れたことに韓国人がどれだけ悔しい思いをしているかをよく示す話と思います。そしてこの悔しさが奇妙な“崇日思想”を生んだのです。

 1987年の民主化直後のことです。民主化ムードに乗って、中央銀行である韓国銀行の独立性を増すべきだ、との意見が韓銀から噴出しました。一方、韓銀をコントロールしていた財務省は当然、反対しました。

 前者が掲げた理屈は「日銀は大蔵省から独立している。だから日本は経済大国になったのだ」でした。

 それに対し後者は「日銀の独立性は米欧の中央銀行に比べ実は低い。日本では『大蔵省本石町支店』と言われているほどだ。だから、韓銀の独立性を増すべきではない」だったのです。

「日本だってできないから」

 1988年のソウル五輪の前後でした。韓国で、個人の住民番号を元に徴税システムを一元管理しようとの構想が浮かびました。脱税を防ぐのが目的です。

 1962年以降、韓国では国民全員が「背番号」を持っています。今、日本が導入しようとしている「マイナンバー」のようなものです。だからそれによる徴税管理は容易に思えました。

 でも、ある大物政治家が「どうせうまくいかない。失敗が目に見えていることをすべきではない」と言ったこともあって、この時は沙汰やみになりました。

 大物政治家氏の挙げた「うまくいかない理由」とは「日本だってグリーンカードの名で導入しかけたが、結局はやめた」でした。

 行政能力と民度の高い日本だって、ちゃんと運用できないと諦めたのだ。それらの低い韓国では無理に決まっている――という意味です。そしてそう言われれば、皆が「それもそうだな」と思ってしまう雰囲気だったのです。

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「独り相撲」で転げ落ちた韓国

安倍首相の米議会演説阻止、日本の世界遺産登録は挙国反対……韓国の執拗な「終わりなき反日」が続く。これまで無関心だった日本人もさすがに首をひねる異様ぶりが際立つ。
事あるごとに日本叩きの共闘を迫られる米国も、もはや「韓国疲れ」。「対中包囲網」切り崩しを狙う中国も、日本の懐柔に動き、韓国は後回し。国内外で「独り相撲」を繰り広げ、韓国は土俵を転げ落ちた。
「二股外交」破綻の先の「中立化」そして「核武装」を見据える韓国が招く北東アジアの流動化。新たな勢力図と日本の取るべき進路を、見通す。

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』『中国という蟻地獄に落ちた韓国』『「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国』『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』 『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』に続く待望のシリーズ第6弾。8月17日発行。

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「韓国人の「自嘲」が生んだ「卑日」」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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