• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「THAAD」を逆手に取る中国、韓国を金縛りに

「南シナ海」でオバマの警告を無視した朴槿恵

2016年8月9日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「THAAD」を巡る米中の駆け引きが韓国をすくませる(写真提供:U.S. Department of Defense, Missile Defense Agency/ロイター/アフロ)

前回から読む)

 地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD=サード)の在韓米軍への配備を巡り、しのぎを削った米中。果たして中国は「負けた」のか。

結局は中国の属国に戻る

中国は歯ぎしりしているでしょうね。韓国がTHAADの配備を認めました。これで「離米従中」に歯止めがかかるでしょうから。

鈴置:初めはそう見えました。韓国の親米保守の人々も胸をなでおろしました。前々回の見出し通り「中国陣営入り寸前で踏みとどまった」からです。でも、その後の展開を観察すると、話はそんなに簡単ではありません。

配備が容易に進みそうにないからですか。

鈴置:それもあります。加えてこれを機に、むしろ韓国が中国側により傾く気配が出てきました。「結局は中国の属国に戻るのだ」と自嘲する親米派の識者もいます。

 THAAD配備への容認を理由に、中国が報復を露骨に匂わせた。すると、それに怯えた韓国が、ますます中国の顔色を見るようになったのです。

 つまり、中国は「THAAD」を逆手に取って韓国をコントロール――金縛りにし始めたのです。典型的なのが「南シナ海」問題です。

「法的に拘束」VS「留意」

 THAAD配備決定の発表が7月8日。4日後の7月12日にオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が、中国が主張する「南シナ海の主権」には国際法上の根拠が全くないとの仲裁判断――判決を下しました。

 フィリピンが提訴した裁判です。周辺国の非難を無視し南シナ海を軍事拠点化してきた中国にとって、極めて不利な判決でした。

 日米両国政府は直ちに「紛争当事国は判決に法的に拘束される」と指摘し、中国に受け入れを求めました。しかし韓国政府は翌13日になってようやく「平和的な解決を求める」との曖昧な外交部報道官談話を出してお茶を濁したのです。

 判決に関しても「留意する」との表現に留めました。日米の「法的に有効である」との立場とはかけ離れています。「判決に拘束力はない」と言い張る中国の意に沿ったのです。

コメント27件コメント/レビュー

「>何をしてでも結果が全てのもぎ取った者勝ち。」と返信されたのでコメントを。

「人類は歴史として学びました。」は中国韓国は入らないのですか?
「何時かはばれてしまう」そうかな?ばれない事もあれば、重要ではないとして埋もれる事もある。
それに、それを元に何かを既成事実としてもぎ取ってしまった物を、相当後になって
返せといって返されるものではない。
北方領土がそのいい例だろう。
前のコメントでも言ってたように、今時、国体的な、継続した外交ノウハウを継承したものは無い。
所詮は、個々人の知識と経験。
今の世界で、世界の歴史としての経験を中国が触れられないという事はない。
国の歴史などに今はそれほどの意味は無い。
学べないということは無く、学んでいないだけなのでしょう。(2016/08/12 22:39)

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「「THAAD」を逆手に取る中国、韓国を金縛りに」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「>何をしてでも結果が全てのもぎ取った者勝ち。」と返信されたのでコメントを。

「人類は歴史として学びました。」は中国韓国は入らないのですか?
「何時かはばれてしまう」そうかな?ばれない事もあれば、重要ではないとして埋もれる事もある。
それに、それを元に何かを既成事実としてもぎ取ってしまった物を、相当後になって
返せといって返されるものではない。
北方領土がそのいい例だろう。
前のコメントでも言ってたように、今時、国体的な、継続した外交ノウハウを継承したものは無い。
所詮は、個々人の知識と経験。
今の世界で、世界の歴史としての経験を中国が触れられないという事はない。
国の歴史などに今はそれほどの意味は無い。
学べないということは無く、学んでいないだけなのでしょう。(2016/08/12 22:39)

「弱腰」は日本のせいだ

 土曜日 西日本で放映されてる時事バラエティ番組があります。先週在日韓国人
で大阪市大教授が慰安婦合意について解説していたのですが、その中で防衛相へ
稲田氏起用に関して”朴大統領は慰安婦問題を片付け、軍事情報保護協定を締結して
訪日を考えていたのにこの起用で、難しくなった”とシタリ貌で解説していました。

 改造当時より韓国メディアの稲田氏への執拗な口撃に違和感を感じていたのです
が「鬱陵島を訪問しようと入国したから右翼」というのは”言掛かり”以外の何者
でもないでしょう。しかも、入国拒否されて、犯罪者扱いされるいわれはありま
せん。それを言うなら、隠岐の島を訪問する韓国の議員は右翼でしょうか?聞けば、
島根県議会でナイフを振り回して取り押さえられた韓国の議員が居るとか?
どうしても彼女を”凶暴な右翼”に仕立て上げる動機が韓国側にはあるようです。

 「米日韓三角安保体制と見られたくない。しかし、韓国は護ってほしい」

 今回の鈴置先生のお話と同様。韓国のホンネは日本との軍事情報保護協定を結び
たくないのではありませんか?日本の情報は米軍からも入る日本と締結する要はない。
米国には稲田氏を口実に協定締結は先延ばしにしよう!
 これで、中国に「三角安保体制は韓国がご破算にしました」と釈明することも
できる。 

と韓国の政権が考えたのでは?(2016/08/11 14:30)

>何をしてでも結果が全てのもぎ取った者勝ち。

と書かれた方へのコメントです。
外交は51対49で勝つと言います。
第二次世界大戦まではどの国も100対0で勝とうとしていました。
第一次世界大戦後にフランスはドイツにベルサイユ条約を飲ませドイツ国益を吸い取りました。
結果がどうなったかはみんな知っています。
ヒットラーは極悪非道の権化の様に言われますが、歴史は「彼がやらなくても他の誰かが似たようなことをやっただろう」と言っています。
結局フランスは大負けして軍司令部は国を捨ててイギリスに逃げました。
どうにもならなくなってアメリカの軍事援助をもらって漸く勝たせてもらったのが史実です。
結果として100対0は長続きしないことを人類は歴史として学びました。
また歴史とは戦争の記録であり、戦勝者に都合の良いように書かれる、とも言います。
しかし、いくら都合の良いように書いても何時かはばれてしまうのです。
中国はそうやって4000年間戦争をやり続けて来ました。
「国破れて山河在り」は中国の戦争の結果です。
彼の国では戦争をやる場合、敵国の人民は皆殺しです。
ですから国が負けると山河しか残りません。
日本は幸いなことに国体が1600年程度保たれています。
朝鮮半島や中国大陸は国体が保たれません。
中華人民共和国は立国して100年経っていません。
朝鮮半島は高句麗、高麗、百済、新羅などの国が興ては亡んだ地域です。
国そのものがもたない地域なのです。
歴史に関する蓄積などあろうはずもないのです。(2016/08/10 15:20)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長