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習近平の「シカト」に朴槿恵は耐えられるか

「米中板挟み」で国論分裂、保守からも中立論

2016年8月10日(水)

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THAAD配備に怒る中国。うろたえる韓国は国論が分裂した(写真:ロイター/アフロ)

前回から読む)

 米中板挟みに苦しむ韓国。ついに米韓同盟を破棄し、中立化しようとの声が上がった。それも、保守の大御所からだ。

朴槿恵も中国入国禁止?

前回は「韓国の政治家に対する制裁」に注目すべきだ、というところで話が終わりました。

鈴置:表の「環球時報が中国政府に建議した『5つの対韓制裁』」をご覧下さい。注目すべきは2番目の「配備に賛成した政治家の入国禁止」です。

■環球時報が中国政府に建議した「5つの対韓制裁」

(1)THAAD関連企業の製品の輸入禁止
(2)配備に賛成した政治家の入国禁止と、そのファミリービジネスの中国展開の禁止
(3)THAADにミサイルの照準を合わせるなどの軍事的対応
(4)対北朝鮮制裁の再検討
(5)ロシアとの共同の反撃

注)環球時報の英語版「Global Times」では「China can Counter THAAD Deployment」(7月9日)で読める。

 これを適用すれば、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は訪中できないことになります。この人こそが中国を怒らせた「地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD=サード)配備容認」の最終的な責任者なのですから。

朴槿恵大統領は今後、一切、中国に入れないというのですか?

鈴置:中国で開く国際会議に参加するのは許すでしょう。認めなければ「国際的なルールも守れない」と、今以上に世界から馬鹿にされてしまいます。

 しかし、中韓首脳会談には応じないと思います。中国ではもちろん、それ以外の場所でも。今、首脳会談を実施すれば、中国はメンツを失います。

 習近平主席が直接、朴槿恵大統領に「THAAD配備は認めるな」と要求していたからです(「『THAADは核攻撃の対象』と韓国を脅す中国」参照)。

「安倍以下」の存在に

中国は朴大統領を無視……シカトする必要があるのですね。

鈴置:「シカト作戦」はすでに始まっています。7月15、16日の両日、モンゴルの首都、ウランバートルでアジア欧州会議(ASEM)首脳会議が開かれました。

 15日、李克強首相は安倍晋三首相と会談しました。が、朴槿恵大統領とは会いませんでした。「朴は安倍以下に扱う」と宣言したのも同然です。

 「朴槿恵大統領は中国と史上最高の関係を築いたのに、安倍は中国に嫌われている」「韓国は日本以上に重要な存在と中国から認められている」と韓国人は信じています。

 その韓国人が「安倍以下」を知ったら、さぞかしショックだったでしょう。そのせいか、「日中首脳会談は開かれたが『中韓』はなかった」との視点で報じた韓国メディアは、私が見た限りありませんでした。

 さらに、李克強首相は7月15日の夕食会で同席したにもかかわらず、朴槿恵大統領と会話を交わしませんでした。徹底的な無視作戦です。

 中央日報の「朴大統領、EUと『FTA改定』…安倍首相とは『北核連携を強化』」(7月16日、日本語版)がチラリと――「同じテーブルに座ったが特に対話はなかった、と青瓦台(大統領府)関係者は伝えた」と報じています。

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「習近平の「シカト」に朴槿恵は耐えられるか」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師