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二股外交の失敗が加速する「韓国の核」

孤独を癒すにも最終兵器が要る

2016年8月26日(金)

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THAAD配備決定に抗議して断髪する星州の市民たち。韓国の国論分裂が進む(写真:Abaca/アフロ)

前回から読む)

 「核武装宣言」に向け準備を進める韓国。二股外交の失敗がそれを加速する。

孤立無援の韓国

前回は「韓国が核武装の下準備を着々と進めている」との話でした。

鈴置:注目すべきは朴槿恵(パク・クンヘ)政権の外交的な失敗が核武装を加速しそうなことです。韓国は「米中双方から見捨てられる」と焦り始めました。孤独に悩む韓国に、核武装の誘惑が忍び寄っているのです。

 最近の韓国紙を見ると「孤立無援」「四面楚歌」と卑下する記事が目立ちます。米中の間を泳ぎ回って両方から利を得る――という朴槿恵政権の二股外交が完全に裏目に出たのです。

 地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD=サード)の在韓米軍配備を韓国は認めました。すると中国から「報復するぞ」と露骨に脅され、国中が大騒ぎになりました(「韓国は『唐と戦った新羅』になれるのか」参照)。

 一方、「米国に捨てられるのではないか」との恐怖も高まりました。「THAADの怒り」を解こうと韓国が、南シナ海問題では事実上、中国側に立ったからです(「THAADを逆手に取る中国、韓国を金縛りに」参照)。

大統領の傲慢

 韓国の現状を「孤立無援」と書いたのは東亜日報のホ・ムンミョン論説委員。記事は「米国か中国か」(8月12日、韓国語版)です。以下が状況認識を披歴した部分です。

  • 今、我々はTHAAD配備を巡り、米国か中国かの二者択一を迫られる。政府の外交政策全般にわたる乱脈をさらけ出したのだ。
  • 米国、日本とはすきま風が吹く。中国からは後頭部を殴られる。北朝鮮に対して使えるカードは何もない。孤立無援である。
  • これは「自分一人ですべてできる」という大統領の傲慢と情勢分析の失敗、戦略不在のイエスマンばかりで構成された外交安保チームの無能による複合的な作品だ。

手厳しいですね。

鈴置:私も驚きました。「外交乱脈」「大統領の傲慢」「無能」――。表現が激しい韓国紙にしても、異様な大統領批判です。朴槿恵外交の全否定と言っていい。「孤立無援」に韓国人が危機感を深めている証拠です。

コメント43

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「二股外交の失敗が加速する「韓国の核」」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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