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「どうせ、中国の属国だったのだから……」

韓国は「恐怖」と「甘え」の狭間で生きる

2015年8月28日(金)

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 韓国は「中国への恐怖」と、米国への「甘え」の間で生きる。

異例の抗日式典参加

前回の「“恩知らず”の韓国」は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の「抗日戦勝70周年記念式典」参加を機に、韓国はますます中国に引き込まれるだろう、というところで終わりました。

鈴置:読んだ人から「なぜ韓国は中国の言うままになるのか」との質問が寄せられました。

 「抗日式典」に、西側の国の首脳で参加するのは朴槿恵大統領だけです。中国の覇権主義をほう助することになりかねないからです。同盟国の米国も「抗日式典には行かない方がいい」と止めたのです。

 それでも朴槿恵大統領は北京に行く。そこまで中国の顔色を見ることもないだろうに……と多くの人が首を傾げました。「経済や外交面で中国の協力が重要だ」という韓国の説明は言い訳に過ぎませんし。

「高句麗も中国のものだ」

日本人は、そこがよく分からないのです。

鈴置:一言で答えれば、韓国人独特の中国観からです。彼らの心の奥底には「中国は韓国の上に君臨する国であり、逆らってはいけない」との抜きがたい観念があります。これが韓国を「従中一直線」にと突き動かしているのです。

 2006年秋のことです。韓国の指導層の4人と夕食をとりながら歓談しました。彼らが韓国語で会話し、私は黙って聞いている。少しお酒が入って舌は滑らかになっているけれど皆、酔うほどではない。

 1人が中国の悪口を言い出すと、座が一気に盛り上がりました。当時、中国と韓国は「歴史認識」で対立を深めていました。中国の学界が高句麗や渤海は中国の少数民族が建てた国だったと主張したからです。

 21世紀の韓国では「高句麗も渤海も韓民族の国家」と教えていますから「中国人に歴史を盗まれる!」と大騒ぎになったのです。

 高句麗などの領域は現在の北朝鮮の領土と重なります。韓国人は「北が崩壊した後に、中国がその領土を我がものとする布石ではないか」とも疑いました。

 学界の論争は両国民の間の感情問題に発展しました。最後は両国政府が「政治問題化しないこと」で決着したのですが、対立は今も燻り続けています。

 韓国人はこれを単に歴史や領土の対立ではなく「力を付けた中国が韓国を見下し、再び宗主国のように振る舞い始めた」象徴と受け止めたのです。

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「独り相撲」で転げ落ちた韓国

安倍首相の米議会演説阻止、日本の世界遺産登録は挙国反対……韓国の執拗な「終わりなき反日」が続く。これまで無関心だった日本人もさすがに首をひねる異様ぶりが際立つ。
事あるごとに日本叩きの共闘を迫られる米国も、もはや「韓国疲れ」。「対中包囲網」切り崩しを狙う中国も、日本の懐柔に動き、韓国は後回し。国内外で「独り相撲」を繰り広げ、韓国は土俵を転げ落ちた。
「二股外交」破綻の先の「中立化」そして「核武装」を見据える韓国が招く北東アジアの流動化。新たな勢力図と日本の取るべき進路を、見通す。

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』『中国という蟻地獄に落ちた韓国』『「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国』『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』 『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』に続く待望のシリーズ第6弾。8月17日発行。

コメント45件コメント/レビュー

韓国が中国に取り込まれ、米国が韓国を見捨てたら当然日本が防衛ラインの最前線になるわけですが、その際THHAD配備など、日本が受け入れることができるだろうか?
韓国のことを一方的に批判するのは簡単だが、今の日本の政治家を見ても分かる通り、意図的に本質の議論は避け、上げ足取りのための質問を繰り返す、国家のことを全く考えてない馬鹿議員たちが闊歩する国会はいったいどうなるでしょう。考えただけでもぞっとする。
日本も韓国を非難し見捨てるつもりなら、見捨てた後の覚悟が必要だということを忘れてはならないと思う。読者の皆さんは今の日本に覚悟できると思いますか?
甘えているのは韓国も日本も一緒ではないかと思う。(2015/08/31 19:51)

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「「どうせ、中国の属国だったのだから……」」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

韓国が中国に取り込まれ、米国が韓国を見捨てたら当然日本が防衛ラインの最前線になるわけですが、その際THHAD配備など、日本が受け入れることができるだろうか?
韓国のことを一方的に批判するのは簡単だが、今の日本の政治家を見ても分かる通り、意図的に本質の議論は避け、上げ足取りのための質問を繰り返す、国家のことを全く考えてない馬鹿議員たちが闊歩する国会はいったいどうなるでしょう。考えただけでもぞっとする。
日本も韓国を非難し見捨てるつもりなら、見捨てた後の覚悟が必要だということを忘れてはならないと思う。読者の皆さんは今の日本に覚悟できると思いますか?
甘えているのは韓国も日本も一緒ではないかと思う。(2015/08/31 19:51)

戦後ダグラスマッカーサーが「日本は祖国防衛の為戦争を始めた」と米国議会で証言していますが、彼は日本に駐留して初めて朝鮮半島がロシアの主権下に置かれると日本の国家存続に響く地政学上の問題があったことを理解しました。日本も明治維新後、李朝に一緒に朝鮮式の明治維新をやろうと持ちかけましたが、朱子学に凝り固まる李朝からアホかと蹴り返されました。その後清朝の大官がロシア皇帝に「買収」され満蒙鉄道の使用権を売渡したので、ロシアの半島への権益・支配力の拡大を恐れ、これを契機に日露戦争に繋がります。
ソウルの独立門は日清戦争で清国が負けて、李氏朝鮮が冊封国から独立して作ったもんですが、なんだか知らんが日本からの独立と意図的に曲げて最近説明されているようです。①流石に米国も今回韓国を見放したので、北朝鮮が南下すれば儲かる戦争になるので米軍産軍関係者が歓迎する(こんなこと起きてほしくないが)、②米国も中国と正面から難局を構えたくないので、韓国を支援するふりをして北朝鮮の半島支配を傍観する、③米軍と日本が半島になだれ込む(可能性は無いが)、この辺りか。日本は明治維新後、欧米諸国がアジアを植民地として蹂躙する中、良く存続してきたと思う。先人に心から感謝する次第。(2015/08/31 16:50)

日本人が中韓関係に嫉妬するだろうか?怖がっているのだろうか?いじめ気持ちかな?
日本と関係のない国(韓国対米国、韓国対中国)が親しく過ごすのに言葉が多いのか?嫉妬か?(2015/08/31 16:42)

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