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北朝鮮にはもう、対話など必要ない

文在寅政権は米朝どちらと組むのか

2017年9月4日(月)

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9月3日、北朝鮮は6回目の核実験を実施。ICBMに搭載可能な水爆の実験に成功したと発表した( 写真提供:KCNA/UPI/アフロ)

前回から読む)

 北朝鮮は米国と交渉する必要がなくなった。核武装を実現した――少なくとも、そう主張できるようになった――からだ。

中国と同等の核保有国だ

9月3日、北朝鮮が6回目の核実験を実施しました。

●北朝鮮の核実験
回数実施日規模
1回目2006年10月9日M4.2
2回目2009年5月25日M4.7
3回目2013年2月12日M5.1
4回目2016年1月6日M5.1
5回目2016年9月9日M5.3
6回目2017年9月3日M6.3
(注)数字は実験によって起きた地震の規模。米地質研究所の発表による。

鈴置:同日午後、北朝鮮はICBM(大陸間弾道弾)に搭載できる水爆の実験に成功したと発表しました。7月4、29日にはICBMと称する「火星14」号を試射しています。

 北朝鮮の主張によれば、少なくとも米本土の一部には水爆を撃ち込めるようになったわけです。発表には疑わしい部分――例えば、再突入の際にも弾頭が燃え尽きない技術を確保したか、などの疑問――も残ります。

 ただ、北朝鮮への軍事攻撃にはかなりの決心が要るようになりました。核による反撃を覚悟する必要が出たからです。

 公式に認めるかはともかく、実質的には北朝鮮を核保有国と見なさねばならなくなったのです。その意味で米国や日本、韓国にとって戦略環境がガラリと変わりました。

 すでに宣言していたことですが北朝鮮は今後、核・ミサイルに関する交渉には一切、応じないと思います。「中国と同様の核保有国だ。それを破棄せよとは何事だ」という理屈です。

 この期に及んでも「北朝鮮と対話せよ」と言う人がいます。状況を完全に見誤った主張です。こちらが対話したくても、北朝鮮にその必要がなくなったのです。

「実験中断」は無意味に

核・ミサイル実験の中断に関しても交渉できないのですか?

鈴置:米国や日本にとって「実験中断」の意味は薄れました。「中断」は核武装を食い止めるのが目的でした。「核武装」してしまった以上、実験を止めても状況が改善するわけではないのです。この部分に関して言えば、米国や日本の側に対話の必要がなくなったのです。

 これまで北朝鮮が対話に出るふりをすることはありました。核武装が完成するまでの時間稼ぎでした。対話の姿勢を見せている間は、米国から攻撃されないからです。でももう「対話のふり」する必要はなくなったのです。

では、解決には軍事的な圧力と経済制裁を強化するしかないのですね。

鈴置:その通りです。しかし、現在程度の圧力では北は交渉に応じないと思います。8月5日に決めた国連制裁では北朝鮮の輸出の3分の1を止めるに過ぎません。

 中国やロシアが本気で制裁を守るかも怪しく、北朝鮮の外貨稼ぎに決定的な影響を与えることはできないと見られます。そもそも、中国企業が北朝鮮への委託加工を増やしている縫製品などは制裁品目に入っていないのです。

コメント81件コメント/レビュー

>まるで戦前の新聞のような論調だ。そんなに戦争がしたかったら自分ひとりで戦って来い。戦争に行かないでいい年齢の年寄りが好戦気分をあおってるのは醜悪だ。

「鈴置:日本語のネット空間には、この記事が載ったころから「核を持った北を刺激してはならない」との言説が一気に目立つようになりました。北朝鮮の意向に沿って「経済制裁や米国の軍事行動を支持したら大変なことになる」と言い出した人たちがいるわけです」

 鈴置氏の言う所の、北朝鮮の工作員というわけですね。北朝鮮の必死さはよく伝わって来る文章です。(2017/09/12 15:25)

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「北朝鮮にはもう、対話など必要ない」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>まるで戦前の新聞のような論調だ。そんなに戦争がしたかったら自分ひとりで戦って来い。戦争に行かないでいい年齢の年寄りが好戦気分をあおってるのは醜悪だ。

「鈴置:日本語のネット空間には、この記事が載ったころから「核を持った北を刺激してはならない」との言説が一気に目立つようになりました。北朝鮮の意向に沿って「経済制裁や米国の軍事行動を支持したら大変なことになる」と言い出した人たちがいるわけです」

 鈴置氏の言う所の、北朝鮮の工作員というわけですね。北朝鮮の必死さはよく伝わって来る文章です。(2017/09/12 15:25)

人それぞれ、いろんな受け止め方があるものだと思います。
筆者は恐らく、批判コメントを書いている方々よりはずっと韓国の人々を愛し、彼らの尊厳ある独立と平和への道筋を思いながら、それと反対方向に進んで行くのを憂えて、敢えて厳しい書き方をしてると思います。
今、交渉に走っても、、、
①北朝鮮: アメリカ陣営の韓国が足並みを乱している隙に軍備増強の猶予ができたと思うだけ。
②中国共産党: 韓国が民主主義陣営で孤立してるから揺さぶりかけて、引き剥がしにかかろう。
③アメリカ: いい加減足を引っ張るなら防衛線を下げて、韓国は中国共産党にくれてやるか。
という、韓国の意図が全く活かされないリスクが高いと、筆者は前々から懸念してます。
交渉カードは大切ですが、事が起こっても引かない相手だと思わせて、初めて活きるカードでもあります。凄んだらビビる相手とはまともな交渉にならないのが白人や漢族とそれに翻弄されてきた朝鮮族の世界の常識だと思います。
武力衝突カードを見せ続けるべきという事と、武力衝突すべきと言う事とは、全く違います。(2017/09/11 22:36)

まるで戦前の新聞のような論調だ。そんなに戦争がしたかったら自分ひとりで戦って来い。戦争に行かないでいい年齢の年寄りが好戦気分をあおってるのは醜悪だ。(2017/09/11 14:40)

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