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トランプは満座の中で文在寅を叱った

「北朝鮮側に立つ韓国」に堪忍袋の緒を切った米国

2017年9月8日(金)

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対話は解決策でない

文在寅大統領はまだ「対話」と言っているのですか?

鈴置:言っています。ことに9月1日、青瓦台(大統領府)が「韓米首脳は北朝鮮を対話に引き出すことが重要だと再確認した」と発表したので、トランプ大統領が怒ったのでしょう。

 同日の米韓首脳の電話協議の内容について、青瓦台は「ドナルド・トランプ米大統領との電話会談」(9月1日、韓国語)で公開しました。

 聯合ニュースはそれを英語版でも「Moon, Trump agree to build up missile deterrence, bring N. Korea back to dialogue」(9月2日)で報じました。米国で注目されたのが次の部分です。

  • "President Moon and President Trump reaffirmed their view that it was important to have North Korea come out to the dialogue table to peacefully resolve the North Korean nuclear issue by applying maximum sanctions and pressure on the North," Cheong Wa Dae spokesman Park Soo-hyun said in a press release.

 9月1日のホワイトハウスの記者会見で、青瓦台発表の「韓米首脳は北朝鮮を対話に引き出すことが重要だと再確認した」部分に関し質問が出ました。トランプ大統領の8月30日のツイート「対話は解決策ではない」(Talking is not the answer)と対比してのものでした。

 北朝鮮が日本を飛び越すミサイルを発射(8月29日)した直後のツイートです。もちろん強硬姿勢を見せることにより、北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるのが狙いでした。

 というのに韓国は「対話」にこだわる。そのうえ米国の大統領まで対話重視だと公式発表したのです。米国人が「韓国はどちら側の国なのか」と疑問を持つのは当然です。

南北ともにトランプの標的

 ホワイトハウスでの会見ではそこまで踏み込んだ論議にはなりませんでした。が、米国では韓国を北朝鮮側の国と見なす認識が広がりました。

 WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は「北朝鮮に厳しい姿勢を示さない韓国」が「北朝鮮とともにトランプ大統領の標的となった」と書きました。

 6回目の核実験の後、大統領を初めとする米政府首脳部が軍事的手段も辞さない姿勢を打ち出したことを報じた記事「Mattis Warns North Korea: U.S. Has ‘Many Military Options’」(9月3日、英語版)がそれです。

  • He then targeted two countries he has been leaning on to pressure the Pyongyang regime, saying North Korea’s actions were an “embarrassment” to China and criticizing South Korea for not taking a firmer line with its northern neighbor.

 光復節(8月15日)の演説で、文在寅大統領は「朝鮮半島での軍事活動は大韓民国だけが決めることができる」と語りました(「ついに『中立』を宣言した文在寅」参照)。

 米国に対し「北朝鮮への先制攻撃は許さない」とクギを刺したのです。大統領はこの発言により「自分は軍事活動に加わらない」つまり「米国が戦争を始めたら、中立を保つ」ことも示唆したのです。

 「中立発言」に対しては米国、ことに軍が直ちに反発しました。それでも大統領が北との対話を主張し続けたため、韓国は中立どころか北朝鮮側と見なされるに至ったのです。

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「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

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「トランプは満座の中で文在寅を叱った」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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