トランプは満座の中で文在寅を叱った

「北朝鮮側に立つ韓国」に堪忍袋の緒を切った米国

韓国は7日、ようやくTHAADの追加配備に応じたが…(写真は7月、米国での迎撃実験。提供:Courtesy Leah Garton/Missile Defense Agency/ロイター/アフロ)

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 トランプ(Donald Trump)大統領がツイッターで文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北融和姿勢を批判した。北朝鮮との対決を控え米国は、韓国の裏切りを許すつもりはない。

融和策は無意味だ

鈴置:驚きました。トランプ大統領が9月3日、以下のようにツイートしたのです。同日、北朝鮮が6回目の核実験を実施し、世界が一気に緊張に包まれた直後のことです。

  • South Korea is finding, as I have told them, that their talk of appeasement with North Korea will not work, they only understand one thing!

 「韓国はようやく分かってきた。私が言ってきたように、北朝鮮との対話などという融和策は意味がないことを。北朝鮮は1つのこと(核武装)しか頭にないのだ」

 このツイートには世界のメディアも驚きました。北朝鮮との戦争を始めるかもしれない時に、米国の大統領が同盟国の韓国を公然と叱りつけたからです。

ロイターもNYTも

 ロイター(Reuters)は「Trump rebukes South Korea after North Korean bomb test」(9月3日、英語版)との見出しで報じました。何と「rebuke」(叱責する)という単語を使ったのです。

 普通の読者はなぜ、トランプ大統領が韓国を叱責するか分からないと考えたのでしょう。ロイターは「文在寅大統領は国際的な対北制裁に参加はするが、核開発計画を巡る北朝鮮との対話にいまだ執心している」と付け加えました。

  • South Korea’s new president, Moon Jae-in, has argued for continuing dialogue with its neighbor over its nuclear program, while also supporting international sanctions.

 NYT(ニューヨーク・タイムズ)も「Why Trump, After North Korea’s Test, Aimed His Sharpest Fire at the South」(9月3日)で「トランプ大統領は大げさな非難の言葉を北朝鮮ではなく、韓国に向けた」と驚いて見せました。以下です。

  • President Trump aimed his most pointed rhetorical fire not at the renegade regime in Pyongyang, but at America’s closest partner in confronting the crisis: South Korea.

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著者プロフィール

鈴置 高史

鈴置 高史

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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