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統一は中国とスクラム組んで

帰国後も習近平を見つめる朴槿恵

2015年9月17日(木)

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 北京での抗日式典に参加し、国民から大きな支持を得た朴槿恵(パク・クンヘ)大統領。帰国の機中で「中国と協力し統一を目指す」と宣言した。この予想外の急速な中国傾斜に、保守派も米中二股派も「韓米同盟が消滅する」と悲鳴をあげた。

支持率が20%も急騰

訪中で朴槿恵大統領の支持率が急上昇したと聞きました。

鈴置:韓国ギャラップの9月第1週(1-3日)調査(9月4日、韓国語)では「大統領はよくやっている」が54%と、前週比5%ポイント上昇しました。韓国ギャラップは「訪中の影響」と分析しています。

朴槿恵政権の支持率
質問=「大統領の職務遂行ぶりを評価するか」
調査主体=韓国ギャラップ

 2014年4月のセウォル号事件以降、初めて50%台に乗りました。なお「よくやっていない」は6%ポイント下がって38%でした。

 その1週間前の8月第4週(25―27日)調査(8月28日、韓国語)でも、支持率は34%から49%へと急上昇しています。半面、不支持率は56%から44%に12%ポイントも落ちました。

 この時点で支持率が不支持率を上回ったのですが、2014年11月第1週以来のことでした。「地雷事件」による南北間の緊張を一気に解いた、8月25日の南北合意のためです。

 地雷事件は中国の北朝鮮への圧力もあって解決できた、と韓国では報じられています。結局、8月末から9月初めにかけての2週間で支持率が20%ポイントも回復したのは、中国のおかげでした。

天安門の外で待たされた朝貢使

朴槿恵大統領にとっては「中国さまさま」ですね。

鈴置:韓国の大統領が天安門の上に立ち中国のトップと肩を並べて軍事パレードを参観する光景は、韓国人にとって感無量の出来事でした。

 清に朝貢した朝鮮の使節は、皇帝の都合によっては天安門の外でずうっと待たされました。くぐるのは、もちろん正門ではなく脇の門。楼に上がるなんて許されなかったでしょう。

 韓国メディアは抗日式典――抗日戦勝70周年記念式典の前から、楼上での朴槿恵大統領の席順予想に力を入れました。

 式典の前日には「訪中した約30カ国の首脳の中で唯一、習近平主席主催の午餐会を開いてもらったのだから、主席のすぐ横だろう」と期待を盛り上げました。

 結局、プーチン大統領に次ぐ「来賓No.2」の席だったのですが、それでも韓国人は大いに満足しました。ことに北朝鮮から参加した崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党書記の席が、習近平主席とは遠く離れていたので溜飲を下げました。

 韓国の報道チャンネル、YTNが式典をすべて中継しました。1時間半に渡る中継の間に、何度も画面に「朴槿恵大統領は2番目、崔竜海は一番端の席」とテロップを入れました。よほどうれしかったのでしょう。

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「独り相撲」で転げ落ちた韓国

安倍首相の米議会演説阻止、日本の世界遺産登録は挙国反対……韓国の執拗な「終わりなき反日」が続く。これまで無関心だった日本人もさすがに首をひねる異様ぶりが際立つ。
事あるごとに日本叩きの共闘を迫られる米国も、もはや「韓国疲れ」。「対中包囲網」切り崩しを狙う中国も、日本の懐柔に動き、韓国は後回し。国内外で「独り相撲」を繰り広げ、韓国は土俵を転げ落ちた。
「二股外交」破綻の先の「中立化」そして「核武装」を見据える韓国が招く北東アジアの流動化。新たな勢力図と日本の取るべき進路を、見通す。

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』『中国という蟻地獄に落ちた韓国』『「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国』『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』 『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』に続く待望のシリーズ第6弾。8月17日発行。

コメント35件コメント/レビュー

我が国の野党のMやK党はC国の大軍拡を目の当たりに見ながら、我が国の主権維持や領土保全、国民の安寧に何ら具体的な提言や行動をしないということは一体全体どういうことでしょうか。一部の我が国の国益や利害に全く無関心な、というより無責任な学者のペーパー的評論を引用してどうでもよい神学論争を仕掛けて無為の時間を費やすとは、あまりに無責任極まりない。昔風に言えばそれこそ国賊ものです。所謂利敵行為です。このような野党の動きがC国を利し、C国にせせら笑われていると思えば無性に腹立たしい。MやK党は推定有罪と言っても過言ではありません。(2015/09/18 14:50)

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「統一は中国とスクラム組んで」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

我が国の野党のMやK党はC国の大軍拡を目の当たりに見ながら、我が国の主権維持や領土保全、国民の安寧に何ら具体的な提言や行動をしないということは一体全体どういうことでしょうか。一部の我が国の国益や利害に全く無関心な、というより無責任な学者のペーパー的評論を引用してどうでもよい神学論争を仕掛けて無為の時間を費やすとは、あまりに無責任極まりない。昔風に言えばそれこそ国賊ものです。所謂利敵行為です。このような野党の動きがC国を利し、C国にせせら笑われていると思えば無性に腹立たしい。MやK党は推定有罪と言っても過言ではありません。(2015/09/18 14:50)

自動車メーカーの例えには笑えました。
C社の財務状況は「いつ破綻するか?」と囁かれ、株価も下げ止まりがきかない状況。U社系列のK社の商品は、「技術的には1〜3年でC社が追い越す」と考えますので、U社から離れるのは致命傷になるのが判らないのでしょうか?

対岸の火事として見ている分には笑えますが............(2015/09/18 10:31)

朝鮮半島の国がどうなろうと日本とまったく関わらないのであれば好きにしてくれればいいのですが、日本の国防の観点から見れば一気に脅威が高まる事態に発展していきます。そういった点では今回の安保法改正案が可決されたことが吉と出るか凶と出るか。
一部、(日中両)共産党に踊らされた方々が反対運動(ある意味テロに近いですが)を推し進めていましたが、日本も危ない状況になってきたな、と思わされる事態でもありました。
中国共産党がしたたかに扇動工作を日本国内で行っているんだと思わされる一件でもありましたが、当然、韓国に対しても政治工作を仕掛けて現在に至っていると改めて思い知らされました。(2015/09/18 01:12)

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三品 和広 神戸大学教授