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トランプとの合意を1日で破り、変造した文在寅

中国の顔色を見る韓国、またも米国との約束を反故に

2017年11月14日(火)

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日本発の構想には賛成しない

トランプ大統領との合意を今回、韓国はどういう形で破棄したのですか?

鈴置:共同発表文を配布した翌日の11月9日午前、金顕哲(キム・ヒョンチョル)大統領経済補佐官が会見で「日本は『インド・太平洋ライン』との名で、日本・オーストラリア・インド・米国をつなげる外交的ラインを構築しようとしているが、我々がそれに編入される必要はない」と述べたのです。

 韓国の通信社、NEWS1の「青瓦台、『インド・太平洋ライン』は日本が推進……韓国の参加は好ましくない」(11月9日、韓国語)などが一斉に報じました。

 「インド・太平洋ライン」とは、最近、日米が唱え始めた米・日・豪・印の「4カ国戦略対話」を指します。事実上の「中国包囲網」です(「米国はいつ『韓国放棄カード』を切るのか」参照)。

 金顕哲・経済補佐官の発言は偶発的なものではありませんでした。この発言に対し韓国メディアが「米国との合意違反だ」と騒ぎ出すと同日午後、青瓦台の別の匿名の高官が記者団に対し「インド・太平洋の安全保障体制に韓国は編入されない」と再度、強調しました。

 朝鮮日報の「青瓦台、トランプは『インド・太平洋』参加を提案、文は『受け入れられない』」(韓国語版)から、匿名の高官の発言を拾います。

  • インド・太平洋の安全保障体制はトランプ大統領が強調したのであって、我々が同意したのではない。
  • 文大統領にとっては事実上、初めて聞く概念であった。提案自体が突然のもので、きちんと検討してみたこともなかった。今の段階で受け入れるとか、共感するという事案ではない。
  • インド・太平洋安保は日本が推進してきた問題であり、我々としては現在の様々の国際情緒と環境を考慮した際、参加するのは望ましくないと考え、トランプ大統領の言葉を傾聴したに過ぎない。

後で言い出してもダメ

 中央日報の「青瓦台、日本が構築した『インド・太平洋ライン』……韓国に編入する必要ない」(11月10日、日本語版)は、この答を厳しく批判しました。要約します。

  • 共同発表文や共同声明に含まれる内容は相互の合意を前提とする。共同文案に含まれた以上、一方の黙認や暗黙的支持があったと見るのが外交慣例だ。
  • 外交官出身の要人は「韓国が同意しなかったとすれば共同発表文に入れるべきでなかった。異見があったとすれば『文大統領の考えはこのように異なる』との文章も併記するべきだった」と説明した。
  • 匿名を求めた米国専門家は「今になって、青瓦台が同意していないと言うのは筋が通らない」と話した。

 要は、共同発表文を配布した後に「その内容に反対だ」と言い出しても外交的にはアウトだよ、ということです。

 「文大統領はインド・太平洋安保構想を知らなかった」との主張に関しても、中央日報のこの記事は以下のように批判しました。

  • 文大統領がインド・太平洋概念を初めて聞いたとの説明も適切でない。トランプ大統領が5日、日本に到着してアジア歴訪の日程を始めた後、数回にわたって「自由で開かれたインド・太平洋」を強調している。青瓦台も7月、韓豪首脳会談後「両国はインド・太平洋時代の核心協力パートナー」という表現を使った。

 そもそも金顕哲・経済補佐官や匿名の高官の「日本が言い出した構想だからよくない」との説明も無理筋です。この構想は米国も積極的に唱えているのです。韓国では「日本」に絡めば何でも悪いことにできるので「日本発」と決めつけたのでしょうけれど。

コメント121件コメント/レビュー

日本は地上発射であれば既に液体・固体燃料とも弾道ミサイルの技術と生産設備を保有済みです。勿論平和目的ですが、種子島から人工衛星をバンバン打ち上げてます。

核物質保有も、核技術も世界有数の水準です。

アメリカが日本から撤退する場合には、核武装が最も手っ取り早い自衛手段です。

でも日本(少なくとも現政権)は1ミリもブレずにアメリカとの同盟を基軸に安全保障を構築しています。(2017/11/20 23:52)

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「トランプとの合意を1日で破り、変造した文在寅」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日本は地上発射であれば既に液体・固体燃料とも弾道ミサイルの技術と生産設備を保有済みです。勿論平和目的ですが、種子島から人工衛星をバンバン打ち上げてます。

核物質保有も、核技術も世界有数の水準です。

アメリカが日本から撤退する場合には、核武装が最も手っ取り早い自衛手段です。

でも日本(少なくとも現政権)は1ミリもブレずにアメリカとの同盟を基軸に安全保障を構築しています。(2017/11/20 23:52)

韓国を切り捨てる場合、その影響が韓国一国だけで済むならば決断は容易だろう。
その影響は台湾、日本に直ぐに影響しそうだ。

韓国が中国の属国になれば、対馬の直ぐ隣まで中国が迫ることと同等になる。
また、中国が台湾をとってもよいというシグナルになるかもしれない。
台湾が取られれば、南シナ海とセットで、日本への石油航路を海上封鎖するのが容易になる。

ドミノ式に米国の安全保障の信頼が揺らぎ、日本が自国で守れる武力を持たないならば日本の未来は暗い。

日本は米国が頑張っていてくれるうちに、自国を守れるようにならないといけない。それが、台湾、アジア諸国を守る礎になるだろうし、中国共産党の自滅を促す力にもなると考える。(2017/11/20 17:45)

日本のミサイル開発が軍国主義につながると韓国メディアが根拠なく宣伝している。
そんなに日本が怖いなら、なぜ、自国を強い国にしてこなかったのだろうか。日本のミサイルなど関係ないというくらい強い国にすればよいだけの話。その意味では、北朝鮮の方が自国を考えている。日本も自国を考えて防衛する権利は当然あるので、開発しますよ。韓国なんて攻めませんよ。そんな面倒な国。日本は平和国家ですから。(2017/11/20 17:28)

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