Winter Festa2017-2018

「北に先制核攻撃も辞さず」と言明した米国務省

「対話の時ではない。核放棄に向け北朝鮮を全力で圧迫」

韓国で過去最大規模の空軍演習を実施。“準備”は着々と進む(写真:ZUMA Press/アフロ)

前回から読む)

 米国務省が「北朝鮮への核攻撃も辞さない」と言い切った。「対話の時ではない」と北朝鮮の平和攻勢を拒否する姿勢も打ち出した。

米国と日韓を守るために

鈴置:国務省のアダムス(Katina Adams)報道官(東アジア太平洋担当)が12月5日、以下のように語りました。

  • トランプ(Donald Trump)大統領が優先順位の最上位に置くのは米国の本土と準州、そして同盟国を北朝鮮の攻撃から守ることだ。
  • 米国は通常兵器と核兵器のありとあらゆる能力を動員し、同盟国である韓国と日本を防衛するとの約束を完全に履行する。

 米政府が運営するVOAの質問に答えました。「国務省、北朝鮮の脅威には『核兵器を含むすべての能力を総動員……対話の時ではない』」(12月6日、韓国語版・一部は英語)で読めます。報道官の発言(英語)は次の通りです。

  • The President’s top priority remains protecting the homeland, U.S. territories, and our allies against North Korean aggression. We remain fully committed to the defense of our allies, the Republic of Korea and Japan, using the full range of our conventional and nuclear capabilities.

 VOAの「北朝鮮による米本土を攻撃する能力を阻止(deny)するために、最終的な手段として先制攻撃する可能性はあるか」との質問に「通常兵器も核もすべて動員する」と答えたのです。

 米政府が「核も使って先制攻撃する」と言明したのは初めてです。9月19日の国連演説でトランプ大統領が「totally destroy」(完全に破壊する)と核の使用を示唆したことはありました(「北朝鮮に『最後通牒』を発したトランプ」参照)。

 が、「核」という言葉を使って北朝鮮を脅したことは、私の知る限りありません。

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著者プロフィール

鈴置 高史

鈴置 高史

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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いただいたコメントコメント98件

議論に抜けている点がありますね。北にはプロもいますがテロリストとして養成された人間もいます。日本のパスポートを持った北のテロリストが中近東で韓国機を墜落させたし、ラングーン事件なんてなのもありましたね。
別にテロリストに売らなくても、他国の船籍船にあちこちで乗せ換えて、発出地を隠ぺいした核を米国の港で爆発させるテロは考えられないかな?勿論、自爆もアリでしょう。
爆弾をテロリストに渡すにしても、別にプロが出張して取り扱いを教えながら使うって方法もあるし。3段階の起爆って言っても、それは爆弾の中ですることで、それは作り込まれているんじゃないの?マニュアル通りに安全装置を外せば、あとは起爆装置を作動させればいいんじゃないかしら?
反米と言う意味でイスラム戦士と北は親和性がありますから、それをイスラエルでも使いそうです。爆発後にどこの核か鑑定出来るのかな?(2017/12/15 00:50)

>鈴置コラムには北朝鮮情報と軍事的な常識が欠落しているから。

あなたは精通されているのかも知れませんが、北朝鮮情報は北の市民でもないと推測するしかありません。鈴置氏の推論に大きな欠陥がありますか?具体的にどうぞ。

軍事的な常識とやらも、評論家によって言うことが異なるので、何を常識とするかが大問題です。教科書に出ているレベルの話をしているのでしょうか?
あなたが考える具体的な常識を書いてみませんか。(あなたが軍事評論家だったら無礼を申しあげてスミマセンが)(2017/12/13 23:22)

 連続投稿失礼致します。
 ふと思い立って調べてみると、クリントン大統領の任期は1993-2001年で、小泉首相が訪朝して拉致被害者を連れ帰った2002年は「その後の時代」なのですね。
 小泉訪朝以前は「横田めぐみさんが拉致されたとは限らない」と堂々と論陣を張る人もいた時代があって、それがクリントン時代と共に終わったのですね。
 (2017/12/13 11:45)

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