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色覚はなぜ、どのように進化してきたのか

東京大学 色覚の進化 河村正二(1)

2016年2月20日(土)

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わたしたちの視覚には「色」がある。だから、色があるのは当たり前と思うかもしれないけれど、色覚を持たない動物も多い。なぜわたしたちには色覚があり、どのように進化してきたのか。魚類から霊長類まで、広く深く色覚を追究している河村正二先生の研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之)

 ふだんの生活で、ぼくたちは日々、目を通したいわゆる視覚情報に晒されている。

 もちろん、耳や鼻や皮膚などにある様々なセンサーを通しても、環境を認識しているわけだけれど、その中でも、目からの情報は膨大で、圧倒的に思える。活字を読むのも、ネットを見るのも、主に視覚情報を通じてだ。

 そして、ぼくたちの視覚には「色」がある。赤だとか緑だとか青だとかを区別できるというのは、ただ明るい暗い(明暗)だけを識別するよりも、便利なことが多いし、しばしば、「美」を感じるきっかけにもなる。情緒的な言い方にすぎるかもしれないが、色覚があるからこそ、世界は彩りにあふれて、美しい。

色を訪ねて

色覚の進化について研究している東京大学の河村正二教授。

 実は色覚について、強い関心を持ってきた。小説の中でも、特異な視覚を持った一族を登場させたことがある(『天空の約束』と『雲の王』)。もっと知識を深めたいと思っていたところ、東京大学の柏の葉キャンパスに、色覚をめぐって幅広く、かつ、深く追究している研究室があると知った。大学院新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻(さらに細かくというと人類進化システム分野)の河村正二教授が推進役になり、「魚類から霊長類」まで進化史を貫くような研究成果をつぎつぎと発表しているとか。ぜひ訪ねてみたい!

 東大・柏の葉キャンパスは、東京から見ると「つくば市の手前」、千葉県柏市にある。この連載では、バイオロギングでペンギンの研究を手掛ける塩見こずえさん(大気海洋研究所(当時))を訪ねたことがある。同じ敷地には、宇宙論研究の小松英一郎さんが上席研究員を兼務するカブリ数物連携宇宙研究機構や、先日、「ニュートリノ振動の発見」でノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんの宇宙線研究所もあって、つまり、宇宙から生物まで学際的な雰囲気に満ちたキャンパスだ。

「生命棟」にある研究室にたどり着くと、河村教授は、みずから説明用のスライドを整えて待っていてくださった。スライドの数、100枚以上。色覚をめぐる最新研究の「旅」は、この時点でも、長く発見に満ちたものになると予感した。

 それはどういう「旅」になるのか。河村さんはまずこう言った。

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「色覚はなぜ、どのように進化してきたのか」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師