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鳥類学者が選んだ「すごい鳥」たち

森林総合研究所 鳥類学 川上和人(1)

2018年3月24日(土)

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鳥の研究に魅せられて、無人島で過酷な調査を行い、鳥の進化の妙に思いをはせ、ベストセラーをものす。そんなマルチな活躍を続ける注目の鳥類学者、川上和人さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之)

 茨城県つくば市にある国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、その名の通り、森林に関する研究所だが、なぜか鳥獣生態研究室という部署がある。それどころか、立派な鳥の標本収蔵庫まで備えている。国立科学博物館や山階鳥類研究所など、標本を多く持っていてしかるべき機関には及ばないものの、それでも国内では五指に入る規模だというから驚かされる。

 ベストセラーになった『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者で、この収蔵庫の「主」でもある川上和人主任研究員に案内してもらった。

森林総合研究所の鳥の収蔵庫。

 きっかけは、川上さんが「すごい」と思う鳥についての話題だ。川上さんは、前出の書籍でも「鳥が特別に好きなわけじゃない」と公言している。にもかかわらず、鳥の研究の話を始めると、最初は飄々とした語り口の中にやがて熱がこもり、高温の青い炎を周囲に撒き散らすがごとき様相に至る。

「鳥って、まず、飛ぶってことがすごいなと思います。飛ぶのは、とんでもなくエネルギーを使うことなので、飛ばないですめば飛ばないほうが絶対よいはずなのに、恐竜の中のとあるグループが、飛ぶように進化した。昆虫のように、小さくなれば小さくなるほど、体重と表面積の関係で飛びやすくなるのに、鳥が大きな生物なのに飛ぶようになったっていうのは、もうすごいとしか言いようがないんです。まだはっきりとは明らかになっていないけれど、ものすごく大きな理由があったと思います」

 やや早口の語りの中で、「鳥、すごい」と連呼している。

鳥の標本室に入り、ますます言葉に熱がこもる森林総合研究所主任研究員の川上和人さん。

 川上さんは、鳥の本質的な部分を「飛ぶように進化した」ことだと捉えている節があり、そのことに魅了されているようにも感じられた。つまり、「特別に好きじゃない」というのはあくまでもポーズで、実は相当、好きなのでは、という疑惑が湧いてくる。

 その点を突っ込んでみると、「好きというよりも、すごいと思う鳥はいっぱいいますよ」とあっさりと認めた。実は、その「すごい」と「好き」の間には微妙な違いがあるはずなのだが、とにかく魅了されていることには違いない。ここではまず川上さんが選定する「すごい鳥」について耳を傾けよう。

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「鳥類学者が選んだ「すごい鳥」たち」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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