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赤ちゃんの脳の構造はほとんど完成している

東京大学 発達脳科学 赤ちゃんの脳研究者 多賀厳太郎(1)

2015年7月17日(金)

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首がすわってお座りをして、ハイハイを覚え、立ち上がって歩き、言葉を発する――生後1年間のうちに驚異的な成長を遂げる赤ちゃんの脳ではいったい何が起きているのだろうか。その発達の解明で最先端をゆく多賀厳太郎さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

 赤ちゃんの脳、と聞いてなにを想像するか。

 個人的には、「まっさら」という言葉が、まず最初に思い浮かぶ。

 我々が最も無垢な時期であって、真っ白な紙、何も描かれていない黒板やホワイトボードのごとき存在。イギリス経験論の父、ジョン・ロックがいみじくも述べた、「白紙」(タブラ・ラサ)こそ、赤ちゃんの脳の状態ではないか、と。

取材当日は赤ちゃんはいなかったけれど。

 本当に無垢な新生児微笑などを見る機会があると、心洗われる。こっちまで、まっさらな気分になる。育児の当事者だとそんなことは言っていられない時もあるわけだが、乳幼児の親である時期をすでに終えてしまった自分にしてみれば、赤ちゃんとは、たまに会う機会があるごとに切ないくらいスウィートな気分にさせてくれるピュアな生き物である。その子がたどりうる無限の可能性に思いを馳せる時、今この瞬間の彼なり、彼女なりは、やはり「まっさら」に違いないと思えるのだ。

 そんな赤ちゃんの脳について世界最先端の研究室を主宰する東京大学大学院教育学研究科・多賀厳太郎教授を訪ねた。

まっさらではありません

 東大本郷キャンパスで、観光名所にもなっている「赤門」から徒歩30秒。赤ちゃんがやってきて(もちろん保護者につれられて)、様々な研究に被験者として参加する「赤ちゃん研究室」でお話を伺った。

 なにはともあれ、素朴な疑問だ。

「赤ちゃんの脳というのは、まっさらで、白紙みたいなものなんでしょうか」

 多賀さんは、穏やかに微笑みつつ、「それが、そうとも言えないんです」と答えた。これまで何度も何度も繰り返し問われてきた本当に素朴な質問に、「またか」と思いつつも、どこから話したものか思案している、というふうな雰囲気だ。

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「赤ちゃんの脳の構造はほとんど完成している」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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