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赤ちゃんの脳の中を見てわかった「発達の法則」

東京大学 発達脳科学 赤ちゃんの脳研究者 多賀厳太郎(4)

2015年8月8日(土)

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首がすわってお座りをして、ハイハイを覚え、立ち上がって歩き、言葉を発する――生後1年間のうちに驚異的な成長を遂げる赤ちゃんの脳ではいったい何が起きているのだろうか。その発達の解明で最先端をゆく多賀厳太郎さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

 赤ちゃんが刺激に反応している時に、脳がどういうふうに活動しているか。

 赤ちゃんがなにかを繰り返し同じ刺激をもらうと飽きてくる「ハビチュエーション」(馴化・じゅんか)を利用して、研究する方法が行動研究では一般的だというところまでたどり着いた。光トポグラフィの手法を使えば、行動に現れることだけでなく脳に起きている活動の変化から知覚や認知の仕組みを見渡すような、大きな成果が期待できる。

 多賀さんらの研究をいくつか紹介してもらった。

「例えば『バッバッバッバ』って言ってた音声を急に『パ』に変えるっていうことをしたときに、前頭葉のある部分では活動の馴化と脱馴化が起きるんです。これは今、大阪大学にいる中野珠実さんが見つけたものです」

 つまり、「バッバッバッバ」と言われ続けると馴化が起こり、「パ」と急に言われると脱馴化が起こる。言われてみれば、当たり前のような気もするが、それが赤ちゃんで起きているということは、注目すべき点なのである。

抑揚が重要

「さらに言語の発達の過程もわかってきました。単に異なる音声に対して反応するということ以外に、言葉のどういう側面に赤ちゃんは注目して聞いてるかっていうのを考えると、いろいろ分析が可能です。例えばその中の1つとして重要なのが、抑揚なんですね。よくお母さんが赤ちゃんに話しかけるときに、歌のようなリズムで話しかけたりするっていうことがよく知られています。抑揚というのが音と言葉を考える時に重要な点になってますね」

 多賀さんは実際にパソコンで音声を再生してくれた。

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「赤ちゃんの脳の中を見てわかった「発達の法則」」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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